あのねぇ、こぐは監査に来たんだよね。あとは乗組員交代のアテンドね。
他の業務が多すぎるわ・・。
ごみ捨てに始まって、整備のメーカーが何社も。船用品の積込みや救命筏の交換も。
挙句の果てに搭載燃料のサーベイ迄入って(どうも手持ちが多すぎるという・・)、
一つ一つこぐも確認しなきゃいけなくてさ。ああ、船にいたら当たり前じゃあるんだけどね。
とはいえ本来の作業進めなきゃいけないからね。きっちり監査やってますよ。
これは舵ですよ。舵の頭にこういう油圧の機械がついてて、これで舵の向き変えますよ。
真ん中の丸く見えるのが、舵頭部分ね。
こっちは油と水を分離させる機械。
油を海に流すと、すんごい重い刑罰が待ってるので、誤って流さないような仕組みですよ。
アラームが鳴るか確認させてるわけね。
恒例の安全教育。
乗船者がいるから30人くらいかな?
よくある、安全に気を付けなきゃだめですよ、痛い思いしますよ、なんてのじゃなくてもう一歩踏み込んで、
事故が起きたら、どれだけの人に影響が出るのか、金がかかるのか、家族はどういう思いをするのか、
彼らの根っこの部分に教え込んでいきますよ。
一方的に喋るんじゃなくて、君だったらどうするか?って常に意見をいわせながらね。
この国の人は夫婦仲が良くて(奥さんが嫉妬深すぎるだけともいう)、結婚して20年、30年経っても、旦那さん一途なので、
そこに訴えかけたりもしますよ。
日本じゃ考えられないけどねぇ。(笑)日本だったら2~3年だわ、っていうとみんな笑います。
ってことはほんとは内心はそう思ってるのかも?(笑)
ここは河川港なんだけど、たくさんの船が着岸待ってますよ。
もっと上海の入り口の方で待ってればいいのに・・。
海から川に入ってくると、水の比重が違うから、一気に船が沈むので要注意なんだよねぇ。
本船なんかだと50センチくらい沈むからね。
川は砂が流れてきて、水深が一定ではないので(海図通りではないことがしばしばある)、
喫水が浅くなるってのは、ホント気を付けないと座洲しちゃうからね。
ずずず~っと船が着岸してるねぇ。
雨降ったから川の水が濁ってて、これバラスト水洗浄装置が使えなくて困るんだよなぁ。
ん?あれは?本船の右船首に見えるポツンとした塔。
おお、これは先日サンダル履きで散策したところじゃないの!
夜になったらイルミネーション点くんだね。
ボヤボヤ画像ですまん。こぐのデジカメ安物なんでねぇ。
(仕事で使うデジカメは消耗品なんで、高いの買えないの)
さて、交代完了したんで、満期の乗組員は朝下船しますよ。
10か月ぶりの我が家が待ってるぞい。(笑)
すぐまた、どこかの船の上で会おうっていっときました。
休暇中に免状取れとか、向上講習受けろともいいました。日頃の努力が船の安全を支えるわけだからねぇ。
もちろん健康管理も大事ね。特にこの人たちの場合ね!
こぐは監査報告は昨夜仕上げたんで、午前中に改善指示書をまとめて船長に渡すよ。
こぐが帰国するまでに完了すると思うけどね。
こぐは午後一に対岸にある造船所に移動します(とはいえ2時間くらいかかるけど)。
さて次の船と乗組員が待ってるぞ!








