ロックな生き方 | こぐーの我楽多日記

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雨にも負けて、風にも負ける。東に行って迷走し、西に戻って混乱する。ヽ(´Д`;)ノアゥア...

業界の賀詞交歓会がありました。300人くらい来てましたよ。

知り合いも結構いるんだけど、どこに誰がいるのか、ま~ったくわからん・・。

 

隣の湊川神社だったから便利だったけど、

湊川会館って名前じゃないですね、楠公会館ですね。(笑)

 

紅海の船舶攻撃の話とか、今年から施工された船舶のSox、Nox規制に係る排出金(排出量に沿ってお金を払わないといけない)とか、

知り合いたちと、そんな話をしてました。御社どういう対策とってる?みたいな。

多くの知人は、こぐが関東人で、関東の業界にも繋がってることを知ってるので、

ちょっと今度、二人で会えないか?といってくる人もいます。

ん~、男と二人で会うのは気が重いわぁ。

昨年末の呉の集まりで知り合いになった気象情報関係の会社のお姉さんが同じテーブルだったけど、

今度二人で会いませんか?とはいってくれなかったぁ。残念!≧∇≦ブハハハハハ

(人数が多すぎるので、最初だけテーブルが決まってます)

 

ま、5時に始めたから7時くらいには終わったので、2次会に行くことなく、さっさと帰ってきました。

 

 

今朝新聞読んでたら、ロックな先生の話が出てて、ふと昔のことを思い出しました。

ロックな先生ってのは、何かしでかしちゃっても怒らないけど、偽ると怒るっていう先生の話ですね。

 

下の小僧が中2の頃、隣の中学にロックな先生がいました。

ホントにバンド組んで歌も歌ってました。

担任をしているクラスに、中国人の女の子がいて問題児と呼ばれてました。

タバコ吸ったり酒飲んだりするのではなく、先生のいうことは一切聞かないっていうスタンスですね。

大人は信用できない、そういう生き方の子でした。

 

授業中にいなくなっちゃったり、夜遊びに行ったり。

仮に名前をジュン・ビチュウとしましょうか。

下の小僧は、このジュン・ビチュウと仲良しでした。

 

そもそも、下の小僧も昭和な奴で、自分の権力をどれだけ大きくできるかだけが日々の目的で、

毎日、今日はこの中学、明日はあの中学、と、その学校のいわゆるツッパリっぽい子を叩きのめして舎弟にすることを生きがいにしてました。

おっとうは友達が100人いるかもしれないけど、あたしは舎弟が400人はいるぜって威張られたことがあります。

奴は、友達と舎弟は違うってことがわかってなかったんですね。

そういえば、なぜか親には逆らわなかったなぁ。

 

ある日、隣の中学に行って、教室を回りながらアウトローな子を探してたら、

ジュン・ビチュウに、あんた誰だ?何しに来たんだ?と聞かれ、

あ?おまえ、あたしを知らないのか?なら教えてやるから廊下に出ろ!っていって、

廊下で大げんかしてから友達になったという、ドラマのような経緯なのです。

 

下の小僧も、そんなのだったので、当然他校の教師からも目を付けられ、

こぐが用事があって消防署に行くと、隣の警察署の少年課、石井さん(これ本名)から、

こぐさんさ~、あんたのとこの小娘、何とかしてくんないか?

俺もいい加減見逃してらんないんだよっていわれたことあります。

 

ロックな先生のクラスに、こぐの同僚のフィリピン人船長の娘がいました。

この子は極めて優秀で、ジュン・ビチュウとは全くタイプが違うので、友達になることもなく、

またジュン・ビチュウも相手になどしてなかったのですが、

下の小僧が、こぐの絡みで一応その子のことも知ってるので、たまに話をすることがあったようです。

 

ある日、この船長とロックな先生と飲む機会があり、中華街で円卓を囲みながら話をしていたら、

こぐさんとこの娘とか、ジュン・ビチュウの生き方や考え方は間違ってないと思う。

大人は嘘をつくし、自分を偽る。いじめだってある。

それを、子供に、嘘をつくな、いじめは許さん、っていうのは、おこがましいともいえるし、

賢い子は、そういう大人のことは見透かすだろうよ、と。

ただ、だからといって規則を破っていいということにはならない。

俺は、そういうところを、誤ってはいけないって、叩きこんでやってるつもりなんだよと。

もちろん俺自身も、嘘はつかない、いじめもしない、って生きて行かなきゃいけないし、

それは、結構大変なことなんだけどなぁって笑ってました。

 

時は過ぎて、下の小僧は高校生で怪獣を産み、アホだったので大学には行かず不動産会社の社員になりました。

ジュン・ビチュウは六大学の法学部に進み、弁護士を目指していました。

彼女は、高校で一念発起し猛勉強し、法を学べる人間になっていたんです。

恐らく、いい先生に恵まれたんだと思います。

 

ある日、神戸から帰省して家に帰る途中、目の前を今風の女の子が歩いていました。

同じ方に行くなぁと思って歩いていたら、こぐの家に入っていきました。

お?と思って見たら、ジュン・ビチュウでした。(笑)

なんだぁ、モンク(下の小僧のこと)のおっとうかぁ。

金髪のキャッチ(風俗街の呼び込みね)みたいな男がついてくるから、

どこのヤンキーかと思ったよぉ、っていわれました。Σ(゚д゚)オイオイ

 

10年ぶりに会うジュン・ビチュウは、やっぱり基本的にはジュン・ビチュウそのままで、

でも明るい笑顔で、司法修習の話などをしてくれました。

下の小僧も笑いながら、その話を聞いてました。

 

二人を見て、あぁ、あの頃、ああいう時代があったことも、こいつらには無駄じゃなかったんだなぁと思いました。

こぐ自身は、そういう子供時代を過ごしてないし、むしろそういう子を避けていたけれど、

二人にとってのあれは、大人になるための「準備中」だったんだな、と。