最高のエンタータイメント? | こぐーの我楽多日記

こぐーの我楽多日記

雨にも負けて、風にも負ける。東に行って迷走し、西に戻って混乱する。ヽ(´Д`;)ノアゥア...

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まあ今年も何度も隣の国に行ったもんで、
加えて検船より引渡しが多かったもんだからホテル泊が多く、
昨今有名な抗日ドラマも、腐るほど見てきたわ。
っていうか、夜8時頃からはどのチャンネルもそれしかないのか?っていう状態で、
たぶん隣の国の人にとってはひとつの娯楽なんじゃないかと。


けど憮然とすることもないんだね。
聞くところによるといまどきは日本人も抗日ドラマ見て笑っているらしい。
関東軍に女性士官がいて、結構幅を利かせているとか、
よくわからない拳法で、日本兵が漫画のように吹っ飛んでしまうとか、
あまりにありえないシーンの連続なんで、お笑い的に見ているんだとか?
これがコンバットのようなドラマで、ドイツ軍じゃなく日本軍が描かれているんだったら、
そりゃもう憮然とするかもだけどさ。
一応隣の国の軍隊は国民党の格好をしているようになったから、まだ少しはまじめにやる気が出たのかも?


ご存知の通りこぐはほとんどテレビは見ない人なんだけども、
外地にいると時事に疎くなるんで、CNNとかBCCとかを見るんだな。
できればNHKの衛星放送も見たいんだけど、見れないホテルも多い。
でチャンネルをガチャガチャ回す、いやいや、ぴっぴと変える(?)ん~なんと表現すればいいのだ?
ともかく、次から次へと違うチャンネルを見るわけで、お~、あれもこれもそれも抗日ドラマだ~ってなるわけね。


ところが、この間ふと見た抗日ドラマはちょっと違った。
おそらく舞台は前線を離脱した一地方。日本軍の小隊とそれを殲滅しようとする義勇兵。
どうも戦争も末期という設定らしい。
義勇兵のリーダーと小隊長がお互いになかなか狡猾で、いろんな策を考えて戦っていくうちに、
どちらもだんだん人数が減っていき、最後には双方一人ずつになる。
それからは膠着戦で、岩山の洞窟に潜む小隊長と、それを下から見上げるところに小屋を構える義勇軍リーダー。


夜襲をかけようとしたり、水源を絶ったり、いろいろやるんだけど、事態が動かないままはや半年。
秋になり、そして岩山にも冬が来て、最後に食べるものが尽きた小隊長は小銃で自刃するのだった(画像)。
一方義勇軍のリーダーは、長い間戦っているうちに、不思議な感情に着かれているのだな。
これは小隊長も同じだったように描かれていたけど、お互いが戦友であるかのような。
だから小隊長が自刃したとき、リーダーはあわてて岩山を駆け上り洞窟へ飛び込むのだ。
なんで、勝手に死んだんだ!と叫びながら。
そこへ、麓のほうから新品の軍服を着た兵士一団が登ってくる。
あまりにタイミングが良すぎるところがドラマなのだな。


おお、いたいた、このあたりに展開している義勇軍を撤収させるために来たのだ、という兵士たち。
ん?なんでだ?と聞き返すリーダーに、
戦争はとっくに終わったよ。われわれは勝ったのだ、と。


それを聞いたリーダーは、
なんだと、戦争は終わっただと?とっくに終わっていただと!
と泣き叫びながら、動かなくなった小隊長を胸に抱えこむ、といったところでエンディング。


なんとなくね、つくりが、日本のドラマと似てるような気がしたんだね。
戦争とはいかに愚かなものか、っていう感じね。
でもこれを作ったのは隣の国なわけで、JK風にいうと、アリエネェ~なのだ。
まあ、兵士たちが、われわれは勝ったのだ、っていう部分は官制が入るからセリフ入れたのかも?みたいな?


ともあれ、小隊長たちはちゃんと日本語を喋っていたし、
なかなかのドラマではないか?って思ったわ。
ホントに、隣の国の巷の意識がそういう風に変わりつつあるのなら、もっと近くの国になれるかもしれないな。