アントワープっていう港町があるね。
ベルギーの河口の方なんだけどね。
この町の名前の由来には言い伝えがあって、
昔、巨人がいて、川を上る船乗りたちから通行税を取っていたんだそうな。
通行税を払うのを拒否する船乗りは、見せしめのために両手を斧で切って、
川に投げ捨てていたんだそうな。
そこから、手を捨てる＝アントワーペンって名前になったんだとか。
勇敢な男が、ある日、その巨人を倒したんで、
町の人たちが、もうこんな名前を止めて別の名前の町にしようっていう話をしたんだけど、
アントワーペンには、みんなが集まるところっていう意味もあるから、
そういう町にする努力をしようってことになって、名前は変えなかったんだそうな。
とまあ、これは伝説なんだけどね。
乗組員がさ、大怪我しちゃってさ、
前に写真載せたみたいに、船のエンジンってすごいでっかいのよ。
そこらのコンビニなんかよりずっと大きくて、へたすりゃ小学校の体育館ぐらいの大きさがあるわけ。
その中に、機関士が入って点検をしていたら、誤って新人がエンジン回しちゃってさ、
そりゃもう、生きてた方が不思議？みたいな。
状況でいうとね、紙の裁断機あるわね。
あれで両手首を圧切しちゃいましたって状態ね。
写真見たけど、手首にナポリタン状態のブレスレットをつけてるような感じで、
それぞれ、手の先があっちこっち違う方向いちゃってるというか、表裏逆になっちゃってる、
そんな有様だったわ。ヽ(ヽ>ω<)ﾋｲｨｨｨ！！
(その画像載せようかと思ったけど、さすがにえぐいんで・・・・)
緊急下船させて、手術したんだけどね。
14～5時間かかったわ。
何とかくっついたみたいだけど、動くようになるのか、これからだな。
ともあれ、膨大な費用を、これから送る算段しなきゃいけない。
後で保険金で払われるけど、保険の原則で最初は手出しだからね。
多分、すぐには退院できないだろうから、
こぐが行ってこなけりゃならないんだろうなぁ。いつもいつもだけど、嫌だなぁ。
本人のほうが、もっと嫌な思いしてるんだろうけどさ。
まあ、彼の場合は、手が戻ってきて、よかったと思うべきか？