
なるべく洗剤は環境によいものとか、使用量を減らすとか、
そういう努力がされてると思うけど、船でもそういうことしてるんだよね。
それは、何もごみを海に流さないとか、汚物は処理してから流す、ってことだけじゃないの。
新聞なんかで読んだことある人もいると思うけど、
オーストラリアのグレートバリアリーフに、日本近海にしかいない貝なんかが見つかったんだって。
それはどうしてかっていうと、船が原因なんだよね。
船は荷物を積んでいるときは当然重くなるから水に使っている部分が多くて安定しているけど、
荷物を降ろしちゃうと軽くなるんで、水から浮かびあがるよね。
その状態で走っていると危ないんで、海水を入れて錘にするのね。
これをバラストって呼ぶのね。
日本で荷物を降ろした船が、バラスト水をタンクに入れて、
オーストラリアに着いた後に、荷物を積むためにバラスト水を出したら、
そこには、日本近海の海水が撒かれるわけだよね。
そうやって、日本近海の貝や微生物がオ^ストラリアの海に広がったわけ。
これ、オーストラリアだけのことじゃなくて、いまや世界的な問題なのね。
つまり、外来種が自国内に持ち込まれるわけだからね。
そこで、バラストを排出する排出口を、
高圧で排出すると微生物や貝の卵が破壊される構造にしたりはじめたよ。
鉛なんかの毒で殺すと、別の問題がでてしまうから、うまいこと考えたもんだよね。
貝にとっては、いきなり吸い込まれて、勝手に殺されて大迷惑かもしれないけどさ。
環境を守るためには、そんなこともやってるんだぁ、っていう豆知識でした