
こぐ、船の部に戻るために、海外事業関連の引継ぎしてるのね。
それで、今日は輸出入業者さんとの挨拶を兼ねて、現場を見せに行ったよ。
コンテナを船に積んだり、降ろしたりするクレーン、ガントリークレーンていうんだけど、この操縦する人(オペレーターっていうのね)は大変なんだよね。何しろ高いところでの作業だし、コンテナの積み降ろしって速さが命、的なところがあるから、一旦地上から上がったら、作業終わる(退社時間ってことだね)まで、陸上に下りないのね。
実際にこぐはオペレーター室に行ったことはないけど、朝、おべんと持って上がるらしいよ。で、お昼は空中で食べるわけね。簡易トイレもあるらしい。
うまい人と下手な人では、1時間に扱えるコンテナ数が天と地くらい違うんだとさ。そりゃそうだよね。コンテナの4隅のピンをうまくつかんで、またそれを、うまくトレーラーに載せたり、船にきれいに積み乗せたりするんだからね。
けど、前に冗談で聞いたんだけど、ユーフォーキャッチャーやっても練習にはならないらしい。おまけに、その人は、ユーフォーキャッチャー下手だっていってた。
うまくいかないもんなんだね~。
コンテナは容量いっぱいに荷物を詰めることができるわけじゃなくて、重さの規定もあるんだよね。
長いほう(40フィート)で8トン、短いほう(20フィート)で4トンだったかな。ガントリークレーンのオペレーターは、ちょっとコンテナつかんだだけで、あ、これは規定オーバーだな、とか、すぐわかるんだってさ。感覚が違うらしいよ。
反面、軽いときも、すぐわかるらしい。
軽い場合ってのは、特殊な貨物の場合が多いんだけど、たとえば棺おけ運ぶときだね。棺おけ(死体入り)は、1棺おけにつき、1コンテナ使わなきゃいけないんだってさ。同時に何人か天に召されたときでも、コンテナ分けなきゃいけないらしい。
そりゃあ、コンテナ軽いだろうね。死体+棺おけで150キロくらいでしょ?
そうそう、棺おけは通常は2重にしてあるのね。普通の棺おけを、防湿防音の棺おけケースに入れてるからね。
うちの船の乗組員が事故でなくなったとき、やっぱりコンテナで運んだな。機関部の人だったんだけど、船が揺れた拍子に転んで、そこにあった鉄パイプが頭に刺さっちゃったんだよね。検死のときに、傷口に棒入れたら20センチくらい入っちゃったらしい。
死体の目閉じさせたり、死装束着せるの大変だったっとさ。死後硬直しちゃってて。
グロい話で、ごめんなさい。