
うちの母親は、一応偏差値は高いはずなんですわ。そこそこの学校を出て、教師になったんだけど、こぐとげんちゃんに遺伝した大基ってことで、ちびなんだわ。なので、低学年の生徒専門に教鞭をとってたのね。それが、不幸中の幸いだったんだよ、お互いに。
何しろ、この人は超の上に、ウルトラとかスペシャルとか、つけるくらいの天然で、5歳年下のこぐの父親に注意されてばかりなんだけど、また同じことやるのね。
ある日、家の1階と2階とで使っていた室内電話を、もう要らないや、使わないしってことで、急に撤去しようと思い立ったんだよね。で、なんで、朝の忙しい時間にやろうと思ったのかは、皆目わからないんだけど、どたばたやり始めたわけですわ。
その室内電話の隣には、普通の電話があったわけですね。それも、昭和の産物:黒電話ですよ。電源を取ってないから、地震があっても使えるっていう利点はあるけど、モジュラーがなくて、壁から直接電話線が出ているんだよね。
で、なんとなく想像がついたと思うんだけど、これ要らないや、と、室内電話の線を切ったつもりでいたら、黒電話の電話線をぶった切ってしまったわけですよ!
っていうか、色違うじゃん?片やクリーム色、片や黒で。
で、「こぐ、電話線切れちゃったんだけど、直して~」と、言ってきたわけですわ。
こぐは、一目見て呆れたわ。
切れちゃったんじゃなくて、切っちゃったんじゃん?!
この人、いろいろやってくれてるけど、なんで???って感じ。
なんとか、線をつなげてみたけど、もちろんだめですわ。
母親は、父親に見つかると怒られるので、父親の居ぬ間に、○TTを呼んで直してたみたいですよ・・・。