放射冷却で冷え込んでいるお陰で空気が澄んでいること、空気が乾燥しているので(水蒸気がないので)、くっきりと視界が確保できること、っていう理由があるんだけど、明るい星：1等星が多いことも、その理由の一つかもしれないな。
誰でも、子供のころ、冬の大三角(大三角形)って習ったこと覚えてるよね。それが、どの星だったかは忘れてしまったとしても。
オリオン座って、一番分かりやすい星があるよね。今の季節だったら、南の空に見えるはず。ベルト部分の3つの星が有名なんだけど、この3つの星を通る線を左下に延長すると、ひときわ明るい星が見つかるよ。大犬座のシリウスだね。そして今度は左上の方に同じ距離延長すると、また明るい星が見つかる。子犬座のプロキオンだよ。この2つの星と、オリオン座の左上の赤い星：ベテルギウスをつなぐ線を描くと大きな正三角形になるよね。これが冬の大三角だね。
プロキオンから更に、弧を描くように線を延長すると、2つの星が見つかるよ。ふたご座のポルクスとカストルだね。そして、更に延長するとまた明るい星：おうし座のカペラがある。もっと延長すればオリオン座の右下の星リゲルにつながるから、空を一回りして、オリオン座に戻ってくるわけだよね。
ちなみにオリオンの3つ星を右上に延長したところにある、ボーっとした明るい塊が、プレアデス散開星団：スバルだよ。この星たちが、何個見えるかで、昔は軍隊の徴兵検査をしていたんだって。(大体7個か8個見えるよ)
昔、練習船に乗っていたとき、船の位置を求めるときに、冬だとこれらの星がしっかり見えるから、助かったな~。
そうそう、げんちゃんが生まれたのは早朝なんだけど、夜中に看護婦さんから電話があって(こぐ、立会いだったので)、病院へ行く途中、このオリオン座が、すごく、はっきり見えたことを、よく覚えているよ。
たまには、テレビとかパソコンの画面じゃなくて、夜空を見上げてみませんか？