ちょっと長いんだけど、あまりにイラつくネタで、同じこと打つの嫌なんで
本ブログのコピーで許して頂戴
羽田から成田への移動って結構面倒だな。
関空がもっと頑張ればいいのだ。便がないから結局成田に行かなきゃならん。
あと最近夜の便ばっかりなのも辛い。仕事を終えてから空港に行くみたいな。
そんで現地に早朝について、すぐ仕事開始みたいな。
リゲインの時代の人じゃないんだからさ。
夕飯食べて飛行機乗って、また夕飯が出て、あっという間に朝食が出て、
飛行機降りてまた朝食食べるってのも体に良くないと思う。
乗継地のイスタンブール。
3月に今回行った船を受託した時、やっぱりここ乗り換えだった。
目的地がトルコのイズミールだったから、そりゃそうだよな。
同じ便だったので、到着も同じ午前1時過ぎ。
当然お店はやってない。
そしてそして、日本を出てから約1日、ウクライナのオデッサに着いたとさ。
丁度船が着岸するところだった。いいタイミングだなって喜んだのもつかの間だったのだ。
んで、結論何があったかっていうと、公権力による収賄だな。
まず着岸と同時に代理店が来る、これは入港手続きのため当たり前。
何故か港湾局と入管職員と検疫官を連れてきた。
それらは後で代理店が書類を持って行くだけで済むはずなのに?
来て早々、船長に対して、金を出せ、と臆面もなく要求。
3人で1500ドルだったかな?ちなみに後で書くけどこの国は給料も物価も安い。
1500ドルっていうのは、日本の感覚でいうと60万円くらいだろうか。
ふざけんな!っていったら、それでは今から強制査察を開始する。
必ず何らかの不備を発見する、
そうすると船は全ての作業を禁止され、出港も認められなくなる、それでもいいのか?と。
しょうがないので、喧々諤々とネゴをして、何とか900ドルで決着、3人は笑いながら降りて行った。
と、5分後に船舶検査官がやってきた。これは国交省の役人だな。
今度は3000ドル出せと。
それからまた同じことの繰り返し、結果1500ドルで手を打った。
代理店は、自分たちは関係ない、あくまで通訳に過ぎないといっていたけれど、
明らかにグル、且つ彼らも片棒を担いでいる(たぶん分け前がある)。
本来代理店は、傭船社に雇われているわけで、船の速やかな業務に協力するのが筋なのに、
それを妨害する方に加担するという矛盾。
当然こちらも傭船社に対して、一部始終をどんどん報告入れているのだけど、
自分たちは関係ない、現場で何が起こっても知らないといってきた。
代理店は、もうこれで出港まで何もないといってたけれど、
2日目に環境省の職員がやってきた。本船が違法に排水している疑いがあると。
1トン当たり100ドルの罰金で、合計1600ドルだ!と。
水の取り扱いについては非常に厳しく管理しているので、そんなわけがない。
港に停泊中は、生活排水も全てタンクに溜めているので、量を計測すればいいだけ。
ところが、その量がおかしいという。目の前で測って見せたけれどその数値を拒否する。
終いには、結果なんかどうでもいい、金を払わなきゃ勝手な数字の報告書を提出する。
そうしたらお前の船は出港を禁止される、それが嫌ならさっさと金を出せ、と。
こぐが6時間粘って550ドルに減額した。
計量結果はあっているんだから、数字を改ざんするお前にも責任があり、代理店も大きな責任がある。
だから3方で負担しあって550ドルで手を打てっていったわけ。
でもね、これ大岡裁判的にやったわけだけど、そもそも払ういわれはないわけだからね。
船主からも厳しい抗議の連絡を入れ続けた結果、傭船社が大部分を負担することになった。
国際法ではホントは全て傭船社負担なのだ。その港への配船を決めたのは傭船社だからね。
後で見つけてびっくりしたんだけど、傭船契約にウクライナ条項ってのが特約で入ってて、
ウクライナに係る、使途不明な金額の発生については傭船社が概ね2500ドルを目途に負担するって書いてあったよ。
条項に入ってるんだから、傭船社が払うのは当たり前なんだけど、よく知らんとか言い張ってたよな。
っていうか、そもそもそんな条項が入るくらい、ここでは当たり前の出来事ってことなんだな?
そもそも、こぐはそんなことの対応をするために行ったんじゃない。
国際規則に則って、受託3か月目の内部監査と、それに続く外部監査の立ち合いに行ったわけなんだわ。
だから、金の駆け引きしながら、監査しながら、検船もしてって状態だったわけ。
毎日4時起床、24時過ぎに就寝みたいな。それも作業着のまま椅子で寝てた感じ。
外部検査を行ったクラスの検査官(車検の検査官みたいなもん)は隣国ルーマニアから車で来てたんだけど、
港のそばでおまわりに停められて、停止線をちょっと超えた、罰金200ユーロっていわれたって。
んでしょうがないから罰金払ったら、免許証返してほしかったらもう200ユーロだと。
結局切符もいい加減だったんで、全部自腹で払わざるを得なかったらしい。
クズどもの国だって怒ってたわ。
インドとか、南米ってこういう感じだけど、白人の国にもあるんだねぇ。
後で代理店とっ捕まえて、今後の参考に裏のからくり教えろ!っていっていろいろ聞きだしたけど、
確かに給与は30%が強制的に国に取り上げられるとか(税金以外に)、オレンジ革命以来のインフレとか、
様々な理由はあるらしいんだけど、それにしてもあまりに酷い有様だったよ。
出港時間だって、朝に明日の夜っていってたのが、昼過ぎに明日の朝っていってきたり、
朝令暮改だからね。ホント参ったよ。
会社からは、こぐが行ってなかったら、何千ドル毟り取られてたかわからないから助かったとは言われたけどさ。
