Clench Your Teeth

Clench Your Teeth

We've been travelin' over rocky ground

Amebaでブログを始めよう!
久しぶりの新宿へ。
スゴイぞ、人が○○のようだ。
とムスカみたいな科白を言いそうになりながら
タワレコ新宿店へ。
新宿駅の近くの屋台?のお姉さんに「タワーレコードどこですか?」って訊いたらタワーレコード知らないようでした。
「あの…CD屋さん…」と言ったら通じた。

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新宿限定品をゲットして
インフォーメーションセンターへ。
マップをしばし眺める
熊野神社行ってみよう。

天気が良いので道すがら、
スマホで写真を撮りながら
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熊野神社に到着!
室町時代からあるそうです。
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しまわれていた神輿が素晴らしい!
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新宿駅の小田急の中のカフェで休憩。

ブレンドと和栗タルトで1300円⁉︎Σ੧(❛□❛✿)

うちの近所ならステーキランチ食べられますよ!

さすが世界の東京。
恐ろしい物価。

よく見回したらお客さん、上品な女性ばかり。
入る店を間違えたのか…

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久しぶりの新宿、やはり田舎者には目が回りました。外国人の方が多いですね。

甥っ子の誕生日で

一族でトンカツ屋で昼食を食べた。


キャベツが美味しかった。


牡蠣フライとロースかつ御膳を頼んだけれど、

牡蠣が予想以上に大粒でロースカツを残してしまった。


その自分の前でパクパクかつや、その他の料理を食べ続ける

甥っ子と姪っ子。


小学生の甥っ子の靴のサイズを訊くと、

もう自分と1センチしか違わない。

光陰矢の如し。


これが若さと言うものか。


姪っ子が成績が良かったらしく、

「ちはやふる」のコミックを大量に買ってもらっていた。


その後、一人で楽器店に行き、ギター関連の書籍を眺めるが

とりあえず、下見だけ。


誰かがカホンをドカスカ鳴らしていた。


ショッピングモールの外に出ると暖かく、

日差しが心地好い。

手袋とネックウォーマーは要らなかった。

自転車のギアを3速と2速に切り替えながら

人込みを抜けていく。


人生はワンだふる。

人生は流れる川のように。

三浦久さんの吉祥寺のライブハウス・マンダラ2での22回目にして
最後の年末ライブに行ってきました。
最後の年末ライブと聴いて、これで東京で三浦さんのライブを見るチャンスが最後かもしれないと思い、たぶん、12年ぶり位にマンダラ2に行きましたが
予想はしていましたが、ライブハウスが満員で呼吸が苦しくて酸欠になりそうでした。

来ていたお客さんでたしか最年長のかたは93歳のご婦人でした。

70才になられた三浦さんは今回のアルバムを「九つの物語」を「遺言」にしたい、と仰っていましたが
僕の祖父は僕が生まれる前にとても若くして亡くなり、僕が祖父と同じ年で亡くなるとしたら僕の人生はあと10年くらい。三浦さんのような作品でなくとも僕に何が残せるでしょうか?
三浦さんの場合はお父様が三浦さんがお母様のお腹の中にいる時に亡くなってしまったそうですが・・。

三浦さんは長年ブルース・スプリングスティーンの対訳をされていますが、
僕の好きなThis Hard Land という曲のStay hard,Stay hungry,Stay aliveという部分を
「つらいかもしれないがしっかりと生きてほしい」と訳されていました。
その当時、僕は高校生で、恵まれた少年だったのかもしれないけれど、この歌詞を何度も読んで噛みしめていました。

今回 三浦さんをサポートされていた小山さんはスプリングスティーンの歌に衝撃を受けた、とエッセイで書かれていたので体を鍛えてゴツゴツした人なのかと思っていたら
華奢でどことなく憂いのある顔をされた方でした。

三浦さんの今回のアルバム。
亡くなった人を悼んだり、家族のことを歌ったり、僧侶のことを歌ったり。
アルバムのブックレットの一曲目の「オーリアッド・バンドの歌」の色遣いが
すごく素敵だ。楽器が弾けなくても手拍子、足踏みで誰でも自分を表現できるオーリアッド。
そんな賑やかで楽しい光景が目に浮かぶ鮮やかな色遣い。
曲も柳さんの演奏が弾んでいて、辻井さんのコーラスがとても伸びやかでチャーミング。
聴いた後にきっと長野のオーリアッドに自分も行きたくなる、そんな
心が弾む、理屈抜きで楽しい歌。

「菅野有恒」。陸前高田の写真屋を営んでいた方。
菅野さんは僕と同じブルース・スプリングスティーンの大ファンで
妻に内緒でスプリングスティーンの五枚組のCDを買いました、
と三浦さんにおどけていた。
菅野さんは東日本大震災の時に母親と近所の人たちを車に乗せて避難所に
運んだ。そして奥さんを助けるために引き返した、そして菅野さんは波に
呑まれてしまった。
三浦さんは菅野さんと会ったことはない。声も聴いたことも無い、
と思っていたら一度 電話越しに聞いていた
「今度 柳という男がそちらへ行くからよろしく」と。
その亡き菅野さんの友人の柳さんが今回のアルバムに参加している。
登場したときは軽妙なバンジョーを弾いていた柳さんが
この歌の時にはすすり泣きのような音を出していた。

この歌を聴いてスプリングスティーンのInto the Fireを思い出した。この歌の中では
2001年9月11日のテロで旅客機が突き刺さった世界貿易センターに消防士が燃えさかる炎に向かって救助の為に向かった。
 でも巨大なビルは世界中の人がテレビで見たように崩れ落ちた。この消防士を炎の中に向かわせたのも愛と義務だった。

夢のブックストア
三浦さんの住む町で書店を営んでいた方の話。
インターネットの時代になり、
本が売れなくなり、店が閉じられて、
店主の方は静かに亡くなり、それを三浦さんが知らされる。
さみしい。かなしい。

ガビオタの海

スプリングスティーンのアルバムのように
最後は希望と願いの歌で終わる。

「あなたに平和がありますように」
夢のブックストアの店主の田中正幸さんはガビオタの海が好きだった。

このアルバムのディスクにプリントされている
花は「都忘れ」とのこと。
鎌倉時代の承久の乱で佐渡へ流された順徳天皇が、この花を見ると都への思いを忘れられると話されたことに由来するそうです。

調べてみると花言葉のひとつが「別れ」

17歳の頃、三浦さんが生まれた町、
千葉の行徳にいた僕を文字で励ましてくれた三浦さんが
吉祥寺のライブハウスで目の前で歌っていました。

三浦さんがサインしてくれた言葉は

「Peace to You!」でした。

三浦さん、ありがとうございました。

陸奥九十九は言うまでも無く、格闘技が大好きだった
川原正敏(あえて敬省略)青年の分身だった。
川原青年は船乗りの学校を出るものの、その道には行かず
格闘家にも成らなかった。
漫画家になるが最初は出版社の意向で作品を書いていたが
自分の核(格闘技)を作品に持ち込んだところ、
読者の反応が良かった。
そこから20世紀の日本から1000年遡った
陸奥圓明流が創始される。
1000年前に歴史的に何があったか恐らく、川原正敏青年も深く考えておらず、リアリティーとファンタジーの境目と判断して大雑把に1000年不敗と成ったのだろう。
修羅の刻、最初の相手である宮本武蔵は川原青年も少年読者も誰でも知っており、「強さ」の象徴とも言える兵法者であり、それに継承者が素手で比肩することで陸奥圓明流のピュアでシンプルな強さへの拘りを読者に納得させた。

修羅の門では祖父に都会で暴れて来いと言われて
神武館の空手家たちと戦う姿は戦う事が自体が
目的のようで、それほど政治的、哲学的な事は言っていない。
はじめて海堂と仕合う時でも作者はまだ九十九が兄を
殺した、という過去を棲まさせていなかったのではないだろうか?
九十九には1000年不敗だったのだから自分も
負けてはいけない、自分より強かった筈の兄を殺した
自分は誰であっても負けるわけにはいかない、という
感情が感じられない。
あるのは1000年不敗だから当然自分が勝つ、
あるいは1000年不敗の業を解放する愉しさが
前面に出ている。
海堂にその時点での作者が設定した圓明流の至高の業であったろう、無空波を出すときも自分の業を存分に揮いたい。揮うに足る男に揮いたい。
結果としての1000年不敗の保持は飽くまで結果。

陸奥九十九(川原正敏)は無空波を放ち、結果、
最高、理想の空手家に勝って仕舞った。
自分の全力を揮い、最高の相手に勝って仕舞った。

圓明流の一つの到達点だ。

それでも陸奥九十九(川原正敏)の人生は続いてゆく。
そこから陸奥九十九を動かす「装置」が働いてくる。

祖父が倒した老空手家が自分との仕合を望む。
兄を殺した事を思い出した(川原正敏が設置した)が故に
ここで1000年不敗どころか
陸奥九十九にとって敗北は決して許される事が無くなり、
自分より強かった(かもしれない)兄の強さを
己の肉体と業で半永久的に証明し続けなければ成らなくなった。
二重の呪いを掛けられた。

陸奥九十九は岩を押し上げる罰を受けた
シシューポスになった。

シシューポスが無益な労働を課せられたのは神々に対して
軽率な振る舞いをしたとされる。神々の秘密を洩らしたとも言う。

陸奥圓明流は神に喧嘩を売っている。その業を1000年研いできた。
その結晶たる兄を殺して、継承者になってしまった。

あるいは身も蓋も無い事を書けば、編集者が、読者が
陸奥九十九に終わり無き存在証明を続けさせたのかもしれない。

陸奥九十九は誰にも負けない、誰にでも勝利する。
そんな事は現実世界では不可能だ。100戦100勝のボクサーは居ない。
どんな不世出の横綱でも土が着く。
 

そんな陸奥九十九はシシューポスと同じく不条理の英雄だ。


陸奥の一族と陸奥九十九は神に喧嘩を売ったことで
誰に勝利しても、何度勝利しても、永久にその証明を
成就できない。
罰であり、呪いだ。

また、その途上でその時々の作者の意思を吐露する。

戦争の加害者と被害者。
捕鯨論。

スラム街での貧困。

陸奥九十九と出会った者は幸せだったろうか?

私はこう感ずる。

各自の境遇で、彼ら自身が陸奥圓明流を継いだ。
報われることの無い、地獄で岩を押し上げ続ける
シシューポスのような不条理を受け止めて
生き続ける覚悟をしたので無いだろうか。
自分自身の英雄になったのでは無いか。

たとえばそれは危険のある手術を受ける事かも知れない
し、スラムで生き続ける事かもしれない。あるいは
自分の戦う技術を誰かに授けることかもしれない。
そのまま何も無かったように老いて暮らしてゆくことかもしれない。

誰よりも強く、誰にも敗北する事が無い。
世界で最も有り得ない地点を目指して
陸奥九十九は使役される。