真っ暗な夜の闇のなかで、失われた命は今もなおこの世界の人々にむかって、無言のメッセージを送り続けている。

 

一人ひとりのかけがえのない人生が、まだ正しく理解されないまま、いたずらに年月だけが流れていくことに泣き続けている声が、私には今も聞こえる。

 

いつか、あの魂に安らぎをもたらすことができるように、私達は今日も叫び続けている。

 

(2022.08.03 白石早樹子)