浜辺に水色のガラスのカケラが落ちている。このガラスは昔誰かがガシャンと割ったカケラなのだろう。その時はきっと触っただけで指から血が出るようなカケラだったに違いないが、長い間波に揺られているうちにこんなに丸くなったのだ。私の心もそんなふうにありたい。

(2021.11.27 白石さきこ作)