木々の葉っぱ全て落ちた枝が、まるで空に突き刺さるようにたっている。私はすべての葉が散ってしまった枯れ木を見るのが大好きだ。なぜなら、そこにはこれからやってくる春への期待が全て込められているような気がするからだ。ひとつひとつの枝にいったい何枚の葉っぱがつくのだろう。そう思って枯れ木を眺めていると私がまさに今これらかの人生をどのように生きていくかについてのヒントを与えてくれるような気がしている。

(2021.10.30 白石さきこ作)