乗務日記【2023年04月19日(水)】 | バス運転士の“公私混同”&“本音と建前”日記

バス運転士の“公私混同”&“本音と建前”日記

地球1周分の距離を『約2年』という歳月をかけて路線バスで走る運転士である富蔵(とみぞう)が“公と私を混同して綴った物”を記事として公開させていただいております。

■座面の下にスマホが…
本日は19時前という遅い時間からの勤務時間の短い公出でした。
起点の営業所を発車して三つ目のバス停からキャリーケースを引きながらご乗車された若い女性客がいました。着席を確認して発進して直近の信号に引っ掛かり停車しているとその女性客がいきなり立ち上がったのでミラー越しに見るとしゃがんで座席の下を覗き込んでキョロキョロしていました。何かを落としたのかな?と思っていると割とすぐに座ったのでそれ以降は気になり続ける事は無く運行を続けて終点の某駅に到着してドアを開けて他のお客様が降りてもその女性だけは降りません。何も言わないので「どうかされましたか?」と声を掛けようと思ったのとほぼ同時に「スマホを落としてしまいました。」と言われ、降車場ではそう長く止めてはいられないので待機場まで移動する旨を伝えて待機場に正着してからその女性客の所まで行くと「たぶんこの下なんですけど…」と座面を指差すではありませんか。座面をなんとか外して覗き込むとスマホが見つかりました。そんなこんなしていたら発車時刻の2分前になってしまい乗り場には長蛇の列が…。大変ではありましたがスマホが無事に手元に戻って良かったです。