路線バス乗務日記【2015年08月19日(水)】 | バス運転士の“公私混同”&“本音と建前”日記

バス運転士の“公私混同”&“本音と建前”日記

地球1周分の距離を『約2年』という歳月をかけて路線バスで走る運転士である富蔵(とみぞう)が“公と私を混同して綴った物”を記事として公開させていただいております。

~降車時のみラッキーなベビーカー~
起点の某駅を発車して終点某所に到着すると乗り場にベビーカーを押したお母さんがいるのを現認。基本的に…というかほぼ絶対に富蔵はベビーカーの乗降は手伝いません!富蔵って奴はなんて冷たい運転士なんだ!と思われたって全然構いません。ただ誤解をされてしまうのは不本意なので本音を言わせていただくと時間的や気持ち的に余裕が有る時ならば手伝っても良いかな?とも思う時も有りますしベビーカーを押しての乗降や移動は本当に大変なのは分かっているつもりです。しかしながら変に手伝ってしまうとその人が次にバスに乗った時に手伝ってもらえなかったら「前の運転士さんは手伝ってくれたのに今回の運転士さんは手伝ってくれなかった。」なんて苦情を言いだしかねないのでその時の状況や感情に惑わされず手伝わない事にしています。無論、ベビーカーに乗っている赤ちゃんの他に子供を連れていたり荷物が多かったりで「手伝ってほしい。」とさえ言われれば嫌な顔は一切しないで手伝うつもりですし実際に手伝った事も何度かは有ります。ベビーカーは中ドアから乗車していました。発車時刻間際に常連客の車椅子の方が介助者と共に来られました。富蔵は降車して中ドアの所まで行ってステップ内に格納されているスロープ板を出しました。乗車の手伝いは介助者が行うとの事でスロープ板を出すのみの作業でした。そして終点の某駅に到着してお客様が車内からドッと吐き出された後に富蔵は降車して起点と同様にスロープ板を出すと車椅子のお客様は降車しました。その際にベビーカーを押すお母さんがまだ車内に残っていました。そのベビーカーを押すお母さんと目が合って2・3秒の沈黙の後、「どうぞ!」と言うとお母さんは「えっ?良いんですか?」と聞きます。「はい!どーぞ!」と富蔵が言うとお母さんは「ありがとうございます!」と言ってくださいましたし子供に向かって「楽チンだね~。」と話し掛けていました。完全なる善意ではないものの結果として良い事をしたなと(笑)。そこで黙ってスロープ板をしまっていたらどうなっていたでしょう?(^_^;)そんなにも喜んでいただけるのなら毎回…と思ってしまう反面、やはり協調性というか足並みを揃えるという観点からも変わらぬスタンスで挑みたいと思っています。
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