増務依頼 | バス運転士の“公私混同”&“本音と建前”日記

バス運転士の“公私混同”&“本音と建前”日記

地球1周分の距離を『約2年』という歳月をかけて路線バスで走る運転士である富蔵(とみぞう)が“公と私を混同して綴った物”を記事として公開させていただいております。

ネットサーフィンに勤しんでいると、珍しく富蔵の携帯電話が鳴った…。

「誰からだろう?」とカパツと開くと、会社(営業所)からだった。

日頃から良からぬ事をしている富蔵はやましい気持ちが常にあるので怯えつつも出てしまう(笑)。


以下は電話でのやり取り(注意点:口語ではありますが、実際の話し言葉とは一部異なります)。

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富蔵:お疲れ様です。


操車:もしもし?ナンチャラ営業所の○○です、早く帰ってゆっくりしているところにお電話してすみません。


富蔵:どうしたんですか?(嫌な予感)


操車:実は、お願いがあって電話したんですけど…。増務(時間外)なんですけど…。


富蔵:あぁ、はい(苦情とかでなくてホッとしている)。いつですか?


操車:10月1日の水曜日なんですけど何か予定ありますか?


富蔵:いや、今のところ、特に予定はありません。


操車:その日、富蔵さんはお昼前で終わる勤務なんでけど、その後に乗ってもらいたいんですよ…。


富蔵;あっ、はい。良いですよ。


操車:そうですか。是非、お願いしたいんですけど、問題が2つほど有るんです。


富蔵:えっ?どんなですか?


操車:一つは中休(乗務と乗務の間の休憩時間)が長い事と、増務(時間外)が本務(本来の乗務)より長いんですよ(笑)。


富蔵:えぇ~?(笑)どんな仕業(仕事内容)ですか?


操車:3時間半中休の後、○○○ダイヤで5時間半乗ってもらいたいな…と(申し訳なさそうに)。


富蔵:あぁ、あの4周する長いダイヤですね(先日やった)。凄いですね(笑)。


操車:そうなんですよ。朝から候補の人に電話を掛けてるんですけど、嫌な予感を察してか全然出ないんですよ(泣)。だいぶ先の話だから今すぐに決めなきゃというわけでも無いんですが、こっちとしても早く決めちゃいたいってのもあって…。


富蔵:そうですよね。お疲れ様です(笑)。分かりました。受けます!


操車:ありがとうございます。よろしくお願いします。


富蔵:はい、分かりました。


ガチャッ(電話を切る音)。

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と、言う事で増務依頼(都合9時間拘束追加)をもったいぶった上で受けました!(笑)


■増務を受けるメリット

①サービス残業ではなく、お給料がきちんと発生する(当たり前)。

②困った時はお互い様。自分だっていつ突発的に休むか分からないから借りを作っておくのは大事。

③前日の9月30日も、お昼前に終わる勤務だった。

④バス運転士たりとも所詮はサラリーマン。上司から良く思われたいのは人として当然?

⑤バスを運転する事が出来る(無理矢理)。


■増務を受けるデメリット

①仕事する以上、想像を遥かに超えるリスクを背負う。

②本来の終わる時間より9時間も遅くなるって…微妙。

③何だかんだ言って疲れる。


でも、メリット部分が勝って受けました(笑)。

10月は大型連休(9連休)を取得したので、休暇は当然の権利とはいえ、後ろめたい気持ちもあるんです(苦笑)。

それに世の中、仕事が無くて困っている人もいるぐいらいなので、仕事があるだけでも喜ばないと(自分で自分を慰めている/泣)。


頑張るぞぉ!(空元気?)