観光バス気取りを堪能♪ | バス運転士の“公私混同”&“本音と建前”日記

バス運転士の“公私混同”&“本音と建前”日記

地球1周分の距離を『約2年』という歳月をかけて路線バスで走る運転士である富蔵(とみぞう)が“公と私を混同して綴った物”を記事として公開させていただいております。

日付:2008年09月08日
天気:晴
総走行距離:103.8km

■観光バス気取り♪
今日は始発担当でした。
朝のラッシュを感じ始める頃、終点の三つ前の停留所から女性が乗ってきて富蔵の横に立ち続けていました。後ろの方を見ると空いているのに。
なんだかバスガイドさんみたい(*^~^*)
フニャフニャした気持ちでハンドルを握るのは非常に危険だとは分かるのですが、視界に入ると気になってしょうがない(^^;)
運転に集中出来ないので富蔵が観光バス運転士になる事はないでしょう。無理!あの大きな車体には憧れるんだけどね。
観光バスじゃないけれど、東京空港交通のエアポートリムジンは是非とも一度運転してみたい!車体のオレンジ色も綺麗だし!
最後は余談でした(^^;)

■挨拶って素晴らしい
今朝も何人ものお客様に「おはようございます」と元気に気持ち良く挨拶をしていただき気持ちが良かった。
「おはようございます」と返すと、「さぁ、今日も一日頑張るぞp(^^)q」って気持ちになる。 
自分も積極的にしたいと思いました!

■タヌキの看板?
ベビーカーを押しながらお母さんが乗ろうとしてきました。
お腹には赤ちゃんがいるようなので大変だと思い、ベビーカーを持ち上げるのを手伝いました。
ベビーカーに乗っていた男の子は一番前の席に座り、途中からはお母さんも同じ所に座りました。

お母さん「このバスに乗るの初めてだねぇ。」
男の子「うん。(降車)ボタン押してもいい?」
お母さん「まだ駄目よ。今乗ったばっかりでしょ。お母さんが良いよって言ったら押してね」
男の子「何で停まってるのぉ?」
お母さん「信号が赤だからよ。青になったら動くんだよ。3・2・1・青っ!まだだねー!」

なんてやり取りが面白くて微笑ましかったでした。

お母さん「タヌキの看板が有るのを覚えてる?そこにこれから行くのよ」
男の子「………。」

という会話を聞いて富蔵は“タヌキの看板”なんて有ったかな?と考えたのですが、全然思い当たりません。

しばらく走って…

お母さん「ほら!有ったよ!タヌキの看板!」

えっ?何処どこドコ?と富蔵は探したら、すぐに見付けることが出来なかったのですがやっと見付けました。
確かにタヌキはタヌキだけど…。

お母さん「タヌキが出るから注意だって!タヌキが出るんだよぉ。」
と。

そのタヌキの看板の招待は…“動物注意の標識”でした(笑)。

お母さぁーん!タヌキの絵が書いてあるからってタヌキが出るから注意!という意味じゃないでーす。それに看板じゃなくて標識でーす!(笑)
面白すぎて運転どころじゃありませんでした(爆)。
可愛らしいですよね(^^)

■何分で○○駅に着きますか?

この類いの質問を受ける事は日常茶飯事で今日も受けたのですが、目安の時間しかお教え出来ません。
普通に何事も無く走れれば良いのですが、起点を出発する際に「さぁ、出発!」というタイミングでお客様が駆け込んできて乗られ、バスカード(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県内のバスや都電で利用出来るプレミアム付きのプリペイドカード)の残高不足で新たにバスカードを購入したいとの申し出があり、販売していると、その
間に行けるはずだった信号に引っ掛かり、その後の信号サイクルの調子が狂い、遅延が遅延を呼び、お手上げ┐('~`;)┌となる事が少なくありません。
乗務日記のテーマからは脱線しますが、残高が少なくなりお買い求めの際は予めご購入いただけているとスムーズに発車出来ます(^^)
話を戻して…聞き手側はそれほど正確な時間を求めていないにしても、少なく見積もって遅いと思われたら悔しいですし多く見積もって大袈裟だと思われても嫌だし。とにかく目安や到着予定時刻しか言えないのです。今日は上記の理由から遅れてしまいました。

■バスの運転士は食べられない
女の子「ねぇ、お母さん!お父さんはレモンが好きなんだって!」
お母さん「へぇ。酸っぱいのにねぇ?」
女の子「お母さんは?」
お母さん「そんなに…」
女の子「じゃあ、バスの運転士さんは?」
お母さん「バスの運転士さんは食べられないでしょう?」
女の子「あっ、そっか!」

腹の中で大爆笑した!(笑)「好き」って言われても困るしさ(笑)。

■辛口お婆さん
「ったく、どいつもこいつも図々しいしいな」というお婆さん。
普通に怖いっス(^^;)

ブログに書くネタを探す為に車内客の動向を意識すると書く事には事欠かないと思った(笑)。

そんな一日でした!