二十六夜山山頂にて

 左手前に見えている御正体山などは道志の山という感じが濃くする。これはもともと神奈川側からアプローチするのがほとんどで、そちら側からしか登っていないからだろう。都留側から(一部)岩稜を越えるルートを一つ知ったので今年のうちには。

 道志二十六夜山がどうも都留の山に感じられてしまう、便宜的についてる『道志』がピンとこない。御正体山と逆のパターンで都留側から登るのがほとんどだからだろう。県内にもう一つある『秋山』二十六夜山はまあそれはそうだろう、うんうん、と素直に肯ける。



 二十六夜山の言われは『二十六夜講』をこの山で行ったというところから。山頂直下の小広い平が宴の場所との看板有り。帰って少しググってみると『月待ち』というのは二十六に限らず~というか二十六は少数派~様々な夜に行われていたようである。1月と7月の夜に行われていたとの説明もあったがはてさて7月はともかく1月じゃ相当寒かっただろう。また山頂の看板によれば夜半の月光の中に阿弥陀様や菩薩様(×2)が現れるとのこと、しかしながら余計なお世話かもしれないが二十六夜ってかんなーり月は細く暗いのでは??もう少し明るいほうが仏様的にも現れやすくはないんだろうか??



芭蕉が句を詠んだという戸沢集落の『芭蕉月待ちの湯』からスタート。車道を10分ほど戻り路肩の道標で左折、簡易舗装の道をさらに数分間で登山口に。植林のなかの山道は沢に沿っている。山の神?祠を過ぎかっちゃ石という立て札のある大岩(クリーニングすればボルダリングできそう)。すぐ上で仙人水の水場をすぎ稜線へ向かっての急登。


 
稜線に出るとあとは真尾根を山頂へ向かって気持ちいい雑木林の登り。足元に積もった落ち葉がそこらで掘り返されている。イノシシかな。こんだけガサガサほじくり返す労力に見合った獲物があるのか少し心配になる。
 学生の頃『蹄耕法』というのを習った~唯一褒められたレポートだったなあ。その時と、後に養豚場に勤めたときの体験として豚さんの地面をほっくり返す破壊力は物凄い!!のを見ている。


 
山頂からは御正体山、杓子山を前景に富士山がどーんとのはずなんだが21日は雲の向こう、裾1~2合目くらいをのぞかせてる程度。予報に反して風が穏やかな事がかなり助かる。

9日は引野田集落にへの道を下ったが荒れ模様。エアリアにある迷いやすいとある辺りはU太と行きつ戻りつして探したがついぞルートは見つけられず。さらに集落にでてから芭蕉月待ちの湯までの車道歩きが何気に冗長に感じられる。
 という訳で21日は素直にピストンで往路を下る。


 
2度目、3度目の二十六夜山行きだったが相変わらず誰にも合わずの静かな山頂だった。道中も9日に一人すれ違ったのみ。山頂の看板には『エイザンスミレ云々』の説明があったが、その時期には少しは人が来るのだろうか?花共々見に来ようかな。