連載記事 父親の自殺 雑木林で白骨化死体で見つかる 父の壮絶な生い立ち  | 元極道の僧侶+整体師 玄龍

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私の父親は昭和20年生まれでした。昭和20年というのは日本が終戦を迎えた年でもあり、この年に第二次世界大戦が終結したため、世界史の大きな転換点となった年であった。 

私の父親は沖縄の読谷村宇座という地域で生まれ育った。宇座という地域は残波岬と地理的にも近い、沖縄本島最西端の残波岬は、東シナ海に面した岬だ。 晴れた日には慶良間諸島まで眺望できる絶景の観光地として人気があり、周囲は自然のままの海岸線で、高さ約30メートルの断崖が約2キロも続き 

磯釣りやダイビングのポイントとしても地元の人からも愛されています。今では観光ホテルも並び観光客で賑わう場所でもある。 私が幼い頃には、よく家族で里帰りをしながら残波岬などへ行き遊んだ記憶が懐かしい。そのことを生前の祖父母などに報告すると私に、こう教えてくれた。 「彦ちゃん、残波岬は戦争のときには、アメリカ―の黒い軍艦でイッパイだったんだよ。今は海が青く見えるけどね。当時は青い海も見ないくらいだったんだよ」 

第2次大戦末期の1945年(昭和20)4月1日、アメリカ軍は読谷村渡具知海岸から、北谷海岸一帯に上陸した。 東シナ海に面した岬などは「艦船で真っ黒」になったらしい。これは沖縄では「有名な言葉だ」 

そして沖縄戦で米軍が最初に上陸したのは私の父親が生まれた読谷村であったのだ。しかも生後約3カ月のときに米軍が始めて沖縄の地を踏んだのです。 
余談ではあるが、ちなみに「彦ちゃん」とは私の出家前の名前「和彦」の略したニックネームで私は小さい頃には、従妹や親戚などから、そう呼ばれて育った。  「和彦」という名前も私の父親が命名してくれた。また沖縄の高齢者などはアメリカ人のことを「アメリカ―」と語尾を伸ばして発音する。 

 生前の父が晩酌しながら語ったことは 

「米軍が読谷に来てから、皆でガマに逃げて「ガマ」で住んで暮らしていた。でも、そのガマの中では意地悪の奴もいて、 子どもが泣いたら米軍に居所をバレて皆が殺されてしまうという理由で凄い剣幕で怒鳴り散らしてる奴らがいた」 「こんな大変なタイミングで産まなければ良かったのに」と周囲が批判してたことなどを幾度ともなく私に語ってくれたことがある。 

当時の私は酔った勢いで話を大袈裟にしているのだろうと軽い感じで聴いていたような記憶がある。 

しかし父が語った以上に読谷の戦争当時の歴史は闇が深いことを改めて知ることになっていく。 「ガマ」とは自然にできた洞窟のことで、石灰岩で作られた鍾乳洞。中に入るとかなりの広さがあるため、戦時中は日本軍の陣地や野戦病院として使われていた。 悲惨な地上戦となった沖縄では、ガマはただの自然洞窟ではなく、戦場における貴重な資源だったようだ。住民の避難場所・軍事拠点・医療施設もガマが貴重な役割を果たしていた。 

 そんな自然にできた洞窟の「ガマ」で父は沖縄戦の終戦日の6月23日を迎えることになるのだ。 

 1945年3月26日、米軍が慶良間諸島に上陸。これが沖縄戦の始まり。米軍は沖縄本島に40,000発の砲弾を撃ち込みます。いわゆる「鉄の暴風雨」 そして4月1日には沖縄本島中部の北谷村、読谷村から上陸を開始。本格的な戦闘は4月2日から始まります。 この日から事実上の組織的な戦闘が終わるまでの間、巻き込まれた住民は逃げまどい、行き場を失い数々の悲劇がうまれます。 

 有名なところでは私の父親が生まれた育った読谷村での「チビチリガマの集団自決」があります。 

ガマにいた住民83名が亡くなりました。 

米軍にとらわれる事を恐れ、それを拒否する決意で、家族同志で殺し合うなどという悲劇もありました。 
学生も親元を離れ、「ひめゆり隊」「しらゆり隊」「鉄血謹呈隊」として、戦闘に駆り出される事になり、戦死や自決という悲劇的な最後を迎えることになります。 また、疎開する子供を乗せた船「対馬丸」は攻撃を受け沈没。1476名が死亡するという事件も起こりました。 

 沖縄戦に投入された特攻機は1900機。若い命が空に散りました。 

沖縄を助けるために本土を出発した戦艦大和は、4月7日に沈没。 

5月末には、首里陣地本部を総攻撃され、撤退を余儀なくされる日本軍。 

 大田中将は昭和20年6月6日、米軍との戦いが激化する中、沖縄県民の協力と支援をたたえ、窮状を訴えるため 「沖縄県民斯ク戦ヘリ。県民ニ対シ後世特別ノ御高配賜ランコトヲ」との電文を海軍次官に送った。その1週間後の13日、大田中将は司令部壕で自決。 

食べるものもなく、武器も底をつき、助けもこない・・・。 

米軍の圧倒的な戦力の前に、住民は行き場を失い、戦火に倒れていく人々の群れ。 

首里を撤退し、摩文仁へ撤退した本軍はほとんどの戦力を失っており、6月20日前後には組織的な戦闘は不可能な状況に追い込まれる。 このような想像を絶するような沖縄戦の始まりと終わりは父が生まれてから1歳の誕生日を迎える間に起きたことだったのです。 

 少し前にも書きましたが、私の父は読書家でありながら強い学歴コンプレックスを抱いていました。父自身の心理などを自分自身で興味を持ちながら 心理学など独学ながらも相当数の本を読んでいましたし、歴史などは年表などには全く関心がなく、権力が仕掛けるプロパガンダのような政策に敏感でもありました。 

タクシー運転手をしながらもラジオで色々なことが聴けるから一石二鳥なので「だからタクシー運転手をしている」という嘘か本当か見分けがつかぬことまで含めて 人間としては子どもの私から見ても魅力的な部分も、かなりあったように思えます。 キャンプや海が大好きで家族でワイワイしながら遊びに行くことも好きだったような気がします。 

冗談なども大好きで酒を呑みながらバカ真似をしたりして大笑いしてた父の顔が懐かしく思えます。 
たまには絵を描いてみたり、ギターを弾いてみたりと多趣味でもあったりすることも、今考えると私も父の影響を少なからず受けていることに気づかされます。 文章を書くのも好きで新聞の投稿にも何度か掲載されてた記憶もあります。 

 また、そうかと思えば酒乱ぶりは半端じゃなくて毎日オリオンビールを5本以上呑むくらいの酒豪でもありましたし、酔えば「読谷の祖父母」に矢が向かうことが多々ありました。 祖父母が新調した机を素手で叩き割り流血まみれになったり、それこそ数えたらキリがありません。 留置場へ入れられていたこともありました。 でも振り返って考えてみると父は祖父母のことや読谷という場所が好きだったのだと思います。でも、長男としての責務などにも耐えがたい苦痛もあったことだと思います。 そういう複雑な心境は大きな葛藤を生み表現できぬ情念を様々な形で現わしていたのだろうと思うのです。 

 

 

この記事は連載記事です

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

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