2019みえ短歌大会短歌とブッダ　無常・苦・無我　歌人　佐藤佐太郎

こんばんわ。

次の宿探す不安のない暮らし昨日と同じ布団に眠る

2019みえ短歌大会　秀作賞　宮井威

昨日は午後から

2019年みえ短歌大会へ。

正式には

第25回みえ県民文化芸術祭文芸部門短歌大会

なが～～～～～～い。。

ということで

たけぼうの短歌の表彰式に

津へ行き参加してきました。

私たちは最年少。

たぶん、たけぼうが一番の

最年少でしょう。

そのなかで大辻隆弘先生の講演があり

「佐太郎短歌の真似のしかた」を

学んだことが大きな収穫でした。

詳細は省きますが

私たちが短歌を詠むのも

マインドフルネス瞑想と

繋がりがあるんです。

前記した

歌人　佐藤佐太郎の歌そのものが

私からすれば

仏教でいう

無常・苦・無我を詠んでいるのです。

少し難しいですがお付き合いください。

下記は佐藤佐太郎の師匠である斎藤茂吉らを書いた記事の一部

その言葉の中に実相に観入すると云ふ言葉がありますが、

我々の目ざすところも結局は其処である。

と言って毫も差支ないやうに思ふ。

（中略）斉藤氏（ママ）に従へば

主観も客観もないことになるのである。

僕達も究極はさうなのであるが、

その究極に這入る手段として客観写生をするのである。

ホトトギス第９回の漫談会に茂吉を招いて聴いた講演の一部から

実相に観入する

主観も客観もないこと

こういう表現は東洋的　無我の現れであるといえるのです。

無我というのはブッダの教え。

ですから短歌を詠むことも

表現を通じて自他（主観、客観）をなくしていく作業。

それが「ありのままの自然」

そして自分（我）は薄いときには

心に響く作品ができるのではないかと私は思います。

少し小難しい話になりました笑

こういうの実は好きなんです。

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大辻先生の講義内容を少しシェアしますね。

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「見えないもの」をみよう

苦しみて生きつつをれば枇杷の花終わりて冬の後半となる

「不在そのもの」を見よう

冬の日の眼に満つる海あるときは一つの波に海はかくるる

「自分の不在」を見よう

杖ひきて日々遊歩道ゆきし人このごろ見ずと何時人は言ふ

佐太郎短歌の真似しかたテキストより

いかがですか。

物事を深く見つめる。

日々あたりまえの光景に

大切なことがあると思います。

それに気づく。

それがマインドフルネス実践でも

あるわけです。

昨日はマインドフルネスと認知・行動療法

8週間プログラムの開催日でした。

第2週のテーマは

２つの知る方法

私たちが思考で考えて知る方法と

直接的に体験する方法を

ワークを通じて体験してもらいました。

その直接体験から

発せられた表現には

とても大切なことが

あるような気がします。

短歌とマインドフルネス

今後も探究していきます。

追伸

表彰式から帰ると電車で

ふと詠んでみた。。

おのづから車窓に滲む雨雲と過ぎ去る街は追憶の蒼

2019みえ短歌大会会場にて　色々なイベントあるんですね。。