コロナ感染拡大により、救急車の受け入れ先が中々決まらず処置が間に合わなかった等という事案が、増えているようです。先日も、コロナに感染した妊婦の方の受け入れ先が決まらずに亡くなられたという、とても悲しい出来事がありました。

 

 救急車の受け入れ先が決まらなくてたらい回しにされるという状況は、コロナ以前から指摘されていました。コロナの世の中になってから、余計酷くなっているようです。

 

 テレビのニュースやドキュメンタリー番組等でも、頻繁に報道されています。

 

 テレビを見ていると、患者の搬入先を決めるのに、救急車の救命士が携帯電話や無線を使って、病院に1件1件問い合わせているのが現状の様です。

 

 なんでITが普及しているご時世に、こんな前近代的なアナログなやり方しかできないのでしょうか。

 

 例えば、救急車受け入れ調整センターの様な施設があって、そこには、症状に応じた受け入れ可能な病院のリストがリアルタイムで用意されている。救急車はそのセンターにインターネットでアクセスさへすれば、現在位置と患者の症状をAIが判断し、自動的に受け入れ病院を指示してくれる。そんなプログラムは、できないのでしょうか。

 

 人命に関わる事です。旅行の宿を決めるのだって、明日のディナーを決めるのだって、ウェブ上の専用サイトにこちらの希望を打ち込みさえすれば、何十件と紹介してくれます。それなのに、何で人の命に係わる緊急紹介サイトが作れないのでしょう。

 

 病院が嫌がるのかな、医師会が反対しているのかな。海外も同じ様な状況なかな。

 

 救命士が必死になって救急車から病院に問い合わせているニュース映像を見る度、不思議でしょうがありません。なんでこんな非効率的なやり方しか、できないのだろうかと。

 

 これは政府が本気で改革すべき、喫緊の課題だと思います。