カーボンを多用するいわゆる『ハイエンド』と呼ばれるマシン、走行後のメンテナンスはどんなことに気をつければ良いのか?どんなメンテナンスをしているのか?私の場合ですが紹介します
まずはアッパーデッキのネジを全て緩めてシャーシのねじれを元に戻します
ハイエンドマシンは高強度・高剛性なカーボンで出来ているので、そんなことする必要があるの?と思うかたもいるかも知れませんが、走行後のマシンを真っ直ぐな板の上に置くとマシンは意外とねじれが発生していることが分かります
それを再び真っ直ぐな状態に戻すためにアッパーデッキのネジを緩めてあげます
近年のハイエンドマシンはセッティングの一部としてモーターマウントのネジを全て使用しないことがあり、モーターマウントがズレてしまっていることがあるので、モーターマウントのネジも緩めます
前後のバルクは↓のような治具を使用してバルクの前後が均等な幅になっているか確認して、前後の幅が均等ではない場合はバルクのネジを緩めて均等になるようにネジを締め直します
バルクの幅はマシンごとに違うので、自分のマシンに合った幅の治具が必要です↓はIF14専用
私は↓のような治具を使用していますが、気になるかたは『バルクアライメント』で検索してみて下さい、もちろんノギスなどを使用して計測しても構わないです
緩めたネジは全て締め直しておきます、アッパーデッキのネジは走行前に締める方が多いようですが、私は走行前にネジを締めるのを確実に忘れる自信がある(笑)のでメンテナンス時に締めておきます
その他にはダンパーを外してオイルの入れ替えを行ったり、ベアリングの注油を行います
デフは手で回して軽すぎるかな?と思ったときはフタを開けてデフオイルの量を確認して、少なければ補充します
メンテナンスには↑のようなトレーを使用すれば部品を紛失することも無くなります
いろいろやることが多いなぁと感じるかたもいると思いますが、絶対にやらなければダメ!って訳ではなくやらないよりもやった方がより良いくらいに思ってくれれば良いです
上手い人からすれば当然だろと思うことなのかも知れませんが、初めてハイエンドマシンを扱う人には分からないことも多いですし、こういうこともしているんだ…ということを『知らない』よりも『知ってる』だけでも十分だと思っています
もしハイエンドマシンを持っているかたは、これらのメンテナンスをしてみるとマシンに関する知識や理解がより深まるのでやれることから少しずつで良いので挑戦してみるのも良いでしょう
限られた時間・予算の中で遊ぶ『趣味』なので、無理のない程度で楽しむのが一番だし『やならなければならない!』ってなると疲れてしまうのでホドホドにするのが長続きする秘訣だと思います
エラそうなことを言っている自分もこういったメンテナンスをするようになったのは、ほんの1年くらい前からですし(笑)