前回のお話しで、カーボンパーツの目止め(面取り)の一環としてペーパーでの慣らしをオススメしました
今回はその先、瞬間接着剤による目止めです
説明書にはカーボンシャーシに接着剤を使用する指示があることがありますが、その場合も接着面が平らに慣らされている方が良いので、まずは下処理として400~800番くらいの紙ヤスリで軽く磨きます
たいていの場合は直接シャーシに瞬間接着剤を流していくと思いますが、それだと接着剤が上手く流れずにシャーシ面に流れて汚くなってしまったり失敗することもあると思います
私はなるべく失敗のリスクを減らし均一に薄く塗るためにいったん麺棒に瞬間接着剤を含ませてからシャーシをなぞるようにして塗っています
ただし、この方法で注意して欲しいのは麺棒に瞬間接着剤を流したときに起こる化学反応
基本的に発火することはないと思うのですが、万が一のために近くに水を用意しておくと良いと思います
その後、瞬間接着剤用の硬化促進剤を軽く吹きかけて完成です
『瞬間』とはいえ接着剤がなかなか硬化しないときは、この硬化促進剤を吹きかければ文字通り瞬間で硬化して非常に便利です
特にタイヤを接着するときにも使えるので余裕があれば1本持っておくと良いと思います
使用するときは硬化促進剤を吹き出す風圧で瞬間接着剤が飛散しないように注意しましょう
そしてここからは完全に自己満足の世界ですが、瞬間接着剤を何度も厚く塗ったあとに耐水ペーパーで600→1200→1800と番手を上げて研ぎ出し最後にコンパウンドで仕上げると
↑な感じにカーボンの断面がテッカテカ♪になります(笑)
一昔前に流行った加工らしいのですが、最近ではあまり施工する人を見かけません、というのも速さを求めるツーリングカーの世界では瞬間接着剤で硬化させることによってカーボンシャーシのロールを阻害するからなんだとか
なので、最低限カーボンの面取りは行うにしても、瞬間接着剤を塗る・塗らないや、どこまでやるか?は、あなた次第で(笑)