台風10号が九州に上陸した8月29日、弊社(北九州市)は午後は仕事をやめて、翌30日は普通の雨の日といった感じだったので午後から仕事をしました。…NHKニュースを見ていると、気象庁の会見が昨今よく流れますが、気象庁の職員の方々、普通のオジさんなのは当たり前ですが、アナウンスの様子も普通のオジさんらしく下手くそです。災害対策や防災が必要な日本、気象庁のアナウンスも見直して良いのではないでしょうか。たとえばNHKのアナウンサーに依頼するとか、現状の気象庁のオジさんの拙いアナウンスをちゃんと聞いている国民がどれだけいるのやら、私は気象庁が話をはじめたらチャンネルは替えます。
今回の台風で、大分県国東市にある私の弟宅は近所の川があふれ浸水しました。とはいえ居間や台所といった居住スペースは問題なく、かつて祖父の弟(叔祖父=おおおじと呼ぶとか)が書斎としていた、地面とほぼ同じ高さしかない部屋(弟は物置にしていた)の床に水が溜まりました。なので、ちょうど9月1日の防災の日、私たち夫婦は災害ボランティアさながら、レンタカーを走らせ弟宅を訪ねました。
この機会に叔祖父がためていて手つかずになっていた書物のうち、ボロボロなものや古い雑誌、古い棚は廃棄しましたが、これは3人いないと作業がはかどりませんでしたね。3人寄れば文殊の智恵です。片付いて小ぎれいになった部屋をみて、浸水の後片付けというよりも、いつかやらなくてはならなかったであろう大掃除をついにやったという感じがしましたが、今回の機会がなかったらこの汚い状態が放置されていたと思うと、何かしら良くないことになっていたんじゃないかと思ったりもしました。…弟宅は浸水しましたが、国東市の全体からするとこういった被害が起きた箇所はそんなに多かったわけでもなく、全国的にはテレビのニュースにもなっていません。弟宅近辺の住民にとっては大ごとでしたが、九州北西部の各県にとっては普通以下の台風でした。
最近の日本は実際の災害被害よりも、備えという名の自粛、中止ばかりで蓋を開けてみれば肩透かしな地域も多く、こんなんじゃ経済が停滞してしまうよ!と私が聴いている福岡ローカルのラジオDJ氏がSNS上で疑問を呈しました。もちろん私の弟のように被害を受けた人(=大分県民)にはお見舞い申し上げます、との配慮の一文も添えていたのですが、それに対し、かつて大きな水害が起きた地域のタコ焼き屋さんから、国や自治体が国民の命を守るために一生懸命なんだから文句言うな、ましてやDJという立場上広報の役割をすべきだとの反論の投稿があり、そのDJ氏はやや分の悪い釈明投稿をしました。個人事業のDJという職業柄、社会の活動停止は即収入減につながりますし、SNSでの発言は休んでも月給が変わらずもらえる人達への一言だったと思いますが、まさか個人事業のタコ焼き屋さんに反論をされたのはDJ氏も面食らったと思います。一般人とケンカして得することはないので謝っておくしかなかったでしょうが、私はDJ氏寄りの意見ですよ。
今回たしかに国東市の弟宅周辺は気象庁の言う通り「これまでに体験したことのないような雨で」浸水しましたが、警戒を呼び掛ける範囲が「九州北部」など広すぎる現状は見直すべきです。台風シーズンが始まる8月に退陣表明した岸田首相は防災対策への意識は希薄で気象庁という組織への興味も無い首相だったと思われますが、私はこの8月の南海トラフの件と台風10号の件をみて思うに、次期首相には気象庁改革を望みます。