先日我ながらショックだったんですが、ふと折り畳み傘の袋を無くさないようにするにはどうしたらいいかな、と思っていつも使っているカバンの中に入れている小さなカバン(バッグインバッグというヤツですな)にしまうようにするかと考えた…のに翌日、私の折り畳み傘の袋が見当たらなくなったんです。これは私の51歳という年齢による、脳の劣化に違いないものです。最近うっかりすることや思い出せないことが増えました。ここのブログに書くネタを思いついたりはするんですけどね。…折り畳み傘の袋ってよく道端に落ちてますが、それを見るたびに持ち主はガッカリしてるだろうな、もしもこの世の中の郵便ポストの横っちょなんかに、誰かが落とした折り畳み傘の袋を入れておく善意の箱、のようなものが設置してあったら私は進んで拾っては入れておくけど、なんて思います。IT技術が進化した世の中より、そんなことができている日本の方が余程先進的だと思うし、人を思いやるということとは歩いてた人が折り畳み傘の袋を落としたら拾ってあげるくらいのことができるかどうかではないかなと私は思うんですよね。

 折り畳み傘の袋が見当たらないことに気づいたのは、平日の仕事の日に昼食を取りに家に帰っていたときでした。自分の行動を振り返ってみて、曇り空のその日の朝会社に向かう途上、雨が降り始め折り畳み傘を開いたのはガソリンスタンドの前あたりだった…ということは思い出しました。昼食後はまた会社に行くけど、ガソリンスタンドの前に落ちてたりしないかなぁ、4時間もあんな小さな袋がそこにあり続けるワケないよなぁ…とくよくよしつつ再度ガソリンスタンドの前を歩いてみたら、なんと雨で濡れた落ち葉の如く、マンホールにへばりついたるは我が愛しき折り畳み傘の袋、嗚呼世の中は案件捨てたもんじゃありませぬ、放置しておいてくれた北九州市の皆さまありがとう…。この経験こそが、二度と折り畳み傘の袋を落とさないための解決策になるでしょう、今度私が傘袋を無くしたらもはや初期の認知症かもしれません。

 さて話は変わりますが1月10日のこと、弊社が契約している某大手インフラ企業の担当者から2月以降の契約を更新をお願いしたいです、申し訳ないですが値上げのお願いもあり、新しい見積をお持ちしますとの電話がありました。更新をお願いしたいですって、契約やめたら仕事が成り立たないのはこっちなんですから、そんな妙なへりくだりは要りませんって、そういうのを慇懃無礼(いんぎんぶれい)っていうんですけどね。その妙な丁寧風な言葉づかいをインフラ大企業がしてしまうこと、競争相手がないに等しいインフラ企業までもが値上げをすること、日本は私の脳と同様劣化しているなと思うところです。…そうこうして1月31日、その企業からの見積どころか何の音沙汰もありません。私から電話をしてみたら、担当者はアッ忘れてました、とのことですよ。アナタのいる大企業にとっては私の会社との取引なんて折り畳み傘の袋くらいの金銭的価値しかないんでしょうけど、傘袋と私の会社は私にとってものすごく大事なものなんですよね。そのインフラ大企業の名前を声を大にして公表したいところですが、私は奥ゆかしいのでそんなことはしません。ただ、今回の話のなかにヒントはあるのでそれを見つけてお察しいただければ幸いです。人間はうっかりするものですが、私の場合はまだ傘袋くらいなのでマシな方なんでしょうかというお話でした。