先週の土日、妻(社長)と私の弟(大分県国東市在住)の3人で鹿児島に行って来ました。私が住む北九州市小倉から新幹線で1時間半と近いのですが九州の南北両端にある小倉と鹿児島、色んな物事が違っていて旅先として楽しかったです。鹿児島の人は方言を隠さず接客する人が多いようで、それを聞いているだけで旅情が増します。…今回の鹿児島旅行には目的が二つあり、一つは鹿児島県姶良(あいら)市の陶芸家(龍門司焼)の友人に会うこと、もう一つは九州プロレスの鹿児島大会を観に行くことでした。旅先に友人がいるというのは良いですね。そして大人たるもの自分の住む地のことは旅人に案内できる知識を身に付けたいものです。友人に会う前に昼食をあるトンカツ屋(鹿児島と言えば黒豚でしょう、私がレンタカーを運転中に弟がスマホの地図でたまたま見つけた)でいただきましたが非常に美味しく、友人曰くその店は姶良市、いや鹿児島イチの名店だとか、そんな話は旅が盛り上がりますよね。

 さて鹿児島と言えば桜島、西郷隆盛、島津のお殿様の町…あたりが私に限らず誰でも思いつくところですが、西郷と幼馴染の大久保利通も鹿児島の人で有名だけどあまり人気はないとのことでお土産物は西郷を使ったものばかり、西郷は大久保に仕事を助けてもらったりしているのですが、結局は西郷の見た目とか性格とかが人気を左右するというのは面白いことです。その西郷隆盛が西南戦争で最期を遂げた地、鹿児島城近くの県民交流センターにて九州プロレスの鹿児島大会が行われました。九州プロレスは弊社が2月に北九州大会を協賛して以降、仕事での関わりも予定していたりすることもあり今回遠路ながら観戦に訪れました。スタッフやレスラーにあいさつしに行ったら、鹿児島までわざわざ来てくれたんですか?家族か親戚でもいるんですか?とびっくりしていましたが(まあ、驚かせようと思って行ったんですが)、あなたたち九州プロレスはその名の通りプロの興行団体です。遠路はるばる観戦に来るファンもいるということ、そんなファンにつまらないものは見せてはいけない、しょっぱい試合をしてはいけない、締まらない運営はしてはいけないということを肝に銘じてほしい、小倉の顔見知りが来ても恐縮したりしないのが本当のプロかもしれませんね。大会は面白かったですよ。

 鹿児島市の町並みの特徴は、長いアーケードの商店街(桜島の火山灰よけ)と路面電車、町から見える桜島の威容の素晴らしさです。現在私が住む小倉よりも町は栄えています。路面電車が行きかう様子は私の出身地の広島市を思い出させます。旅というものはつくづく思うに、自分の経験との対比ですよね。私の住む小倉はあまり美しくない場所も多い町ですが美味しい魚介類が手に入りやすい所です。私は釣りが好きなので釣りたての美味しい魚をよく食べています。それゆえ、鹿児島の綺麗な街並みはすごくいいなあと思いますが、店で出てくる魚介類はそれほどでもないかもなと感じたりしました。鹿児島市の港から片道15分のフェリーで桜島に行けるのですが、桜島がだんだんと近づいてくるさまは国内のどんな遊園地よりも素晴らしいアトラクションだと思いました。そして桜島から鹿児島市への帰りのフェリーが鹿児島港へ接岸するとき、堤防とフェリーの間の海面で大きな魚が身をひるがえしたのが見えました。次回は鹿児島で釣りがしてみたいと思いながら、九州新幹線で帰ったのでした。