意外なところでの邂逅 | 龍馬と夢紀行

意外なところでの邂逅

37度を記録した今日の名古屋。

昼の休憩時間に会社近くをうろつくのが日課ですが、

こうも暑くなると体力増進のために行なっているウォーキングも、

危険と隣り合わせということにもなりかねない状況。

 

そんなことを気にしながら、冷房が効いている栄の地下街へ一直線。

そして、また会社に戻ることになりますが、

あまりの暑さに地下街から会社までの間で涼がとれる空間へ。

 

そこは、繁華街とビジネス街に挟まれた一角にある朝日神社。

鬱蒼とした巨大な木が屹立している異空間で、

この時期には一服の清涼感をもたらしてくれる場所となります。

 

この朝日神社は、慶長16年(1611)に徳川家康の請願により、

正室・朝日姫(秀吉の妹)の氏神様を城下町碁盤割りの守護神として、

名古屋城本丸の南方の地に移築遷座され現在に至ります。

 

神社本殿前の浄財箱には、

葵の御紋ではなく、豊臣氏の家紋である五七の桐が目を惹きます。

元々五七の桐は天皇家の副紋で、菊紋に次ぐ名誉ある紋でしたが、

徐々に皇室から将軍、さらに戦国大名に下賜された紋でもあります。

 

今日もただ涼を得るためではなく、お賽銭を伴い参拝をして参りました。

そして、何気なしに五七の桐がつけられた浄財箱の裏側を覗いてみると、

そこには広告代理店時代の旧知の方の名前が記されていました。

 

まさかと思えるほど、意外なところでの邂逅に驚きを覚えました。

 

貨幣は、人々の厄災や罪穢れを吸収する装置とされていますので、

お賽銭は厄災や罪穢れを祓え捨てるためのもの、

それゆえに「浄財」などと書かれている場合があるのでしょう。

そんな浄財箱を自費で寄付をすることで陰徳を積んで見えるのです。

さすがです。