今週の第四位は、、、、
会社近くの大型書店の丸善に足を運び文庫と新書を購入。
網野善彦著『日本中世の非農業民と天皇』上下巻、
増田晶文著『稀代の本屋 蔦屋重三郎』、揖斐高著『頼山陽』の四冊。
これらの書籍を小脇に抱えて会計に向かうと、
今週の新書の売上げランキングが掲示されていて、
既述の揖斐高著『頼山陽』が第四位にランクインしていました。
週間というかりそめにもしろ、
旬でもない偉人の書籍が第四位、端倪すべからず状況だと思わされました。
江戸後期の人物についての書には珍しいことです。
さて、頼山陽とは、
広島藩儒者・頼春水の子として大坂で生まれた儒者、勤王家。
18歳で江戸の昌平黌で尾藤二州や服部栗斎に師事し、
21歳で京都へ出奔し、連れ戻され幽閉されることに。
そして、22歳のときに漢文体で著した国史の史書『日本外史』を書き、
梁川星巌、篠崎小竹ら多くの文人と親交しました。
『日本外史』については、
源平二氏以降徳川氏までの武家の興亡が記されていますが、
幕末の志士たちは『日本外史』を朗唱して奮起、
『日本外史』の尊王思想が倒幕運動の大きな原動力になっていきました。
そんな頼山陽の評価も戦前と戦後で様変わり。
戦前では頼山陽の書画一幅で家が一軒買えたとも言われるくらい、
その人物評も含めて大いに持ち上げられていました。
だからと言って現在の評価が悪いというわけではなく、
青史に名を残こした人物であることに相違ありません。
そんなことを踏まえて今改めて本書を読了したいと思っています。
閑話休題、
明日は甲賀・信楽エリアを皮切りに、
近江八幡エリア、長浜・湖北エリアといった琵琶湖半周分を走り、
近江路の関係各所への挨拶回りに出かけてきます。