背筋が伸びる思い | 龍馬と夢紀行

背筋が伸びる思い

過日、知人から自費出版を考えて見える方がいるとの相談を受け、

関係各所へ連絡を入れることになりました。

 

広告業界から足を洗って結構な年数が経過したことで、

それなりのツテを頼って聞いてはみたものの、

事業環境の変化にともなって色良い返事を受け取れませんでした。

 

そんな状況で旧知の作家のことを思い出し、

3年ぶりくらいに電話を入れてみることにしました。

 

この作家は元々デザイン会社に勤務するコピーライターで、

私が新卒で広告会社に入社した時からの知り合い。

 

その後、フリーランスとして企業情報誌の編集などで活躍し、

2006年には『尾張名所図会 絵解き散歩』を上梓。

この書籍は、現在でも愛知県の書店で平積みされるロングセラー本。

さらに数年前には続編『尾張名所図会 謎解き散歩』も出版。

 

実は、弊社が歴史業務を始めた頃に、

戦国時代のことが辛っきしわからなかった私が頼った作家でした。

現に、戦国モノの歴史商品の原稿を書いてもらってもらいました。

 

久しぶりということで久闊を叙することに。

広告業界の共通に知人の近況などを共有するとともに、

作家としての現況などを尋ねると、

どうやら今年の夏頃には新刊本が出版されるらしい。

 

次回作の内容は、

市井に存在し、生活に欠かせない役割を担うモノの歴史らしい。

 

さらには、その次の構想もすでに頭の中で描かれているよう。

その構想の一端を聞かせてもらいながら、

本人が希求している熱い思いを感じとりました。

 

私よりも10歳ほど年嵩の方ですが、

電話越しにその生気溌溂とした雰囲気に押されっぱなし。

負けてはならぬと、背筋が伸びる思いでした。