平安時代と結ぶもの
何となく浅薄な概念のように自分自身も感じますが、
幕末期と戦国時代以外の大河ドラマに関しては、
これまであまり視聴する傾向がありませんでした。
視聴するとかしないとかの峻別の理由というのは明確で、
幕末期と戦国時代以外は知識不足も手伝って、
時代背景などがわからないということに尽きます。
ところが、今年の「光る君へ」に関しては、
初回放送から思ったほどの視聴率が稼げず苦戦気味ですが、
なぜだか個人的に全編視聴しているという
私にとって俄かに信じがたい展開となっています。
さて、紫式部といえば『源氏物語』。
宮仕えする女官などが名乗ったり呼ばれたりした通称が、
『源氏物語』の巻名に因んだ名を使用していたことで「源氏名」といわれ、
現在も接待業をする女性が使用していることは巷間でよく知られています。
過日、とある書籍を読んでいたら、
身に覚えのない罪をいうたとえとして今もよく使われる
「濡れ衣(ぬれぎぬ)」について書かれていました。
「濡れ衣」の語源については諸説あるそうですが、
そのうちのひとつを紹介すると、
後妻が先妻の娘を陥れるため、漁師の濡れ衣を娘の寝室に置き、
あたかも漁師と娘が密通しているように見せかけたことに由来するとか。
実はこの「濡れ衣」という言葉も平安時代に生まれた言葉であるとのこと。
こうしてみると自分が知らないだけで、
自分の身の回りに関する事柄などに平安時代の名残があるかも。
そんなことを探してみるのも面白いかもしれません。