久闊の話にふける | 龍馬と夢紀行

久闊の話にふける

広告代理店時代の同期が来月退職の運びであることを聞き、

横浜支社に勤務するその同期に電話を入れて久闊の話にふける。

 

これで同期入社組6人の全てが古巣から卒業することになり、

20年前に退社した私がいうのも烏滸がましいのですが、

やはりどこか一抹の寂しさのようなものを覚えます。

 

40年ほど前に大志を抱き実社会に飛び出した面々。

 

入社早々から東京本社での数週間の研修を終えると、

私一人が希望赴任先の名古屋支社勤務となりましたが、

そのほかの同期はいずれも東京本社勤務で優れた者達ばかり。

後年、社内では〝花の82年組〟と称されていたほどです。

 

私は名古屋勤務でその呼称には含まれておりませんので、

彼らに〝追いつけ追い越せ〟との心意気で、

辺境の地にあってひとり奮戦していたように思います。

 

それでも情誼に厚い面々であるとともに頼り甲斐のある存在で、

心理的に大いに助けられていたと思います。

 

こうして来月末には同期の全員が古巣からの卒業となりますが、

今立ち止まってそれぞれのことを思うと、

同期の中で出世頭は小松成美女史であることは論を俟たない。

 

苦節を経てノンフィクション作家に転じて、

浜崎あゆみを描いた『M 愛すべき人がいて』を著しベストセラー作家に、

現在は執筆活動とともにテレビ朝日番組審議委員なども務める八面六臂の活躍。

文化人としても知られる存在になりました。

 

10年と少し前に、小松成美女史を含め東京で同期会を開催。

ちょうどX JAPANの『YOSHIKI 佳樹』を出版した直後で、

社会的に大きく抜けた存在となっていましたが、

それでも同期の1人に徹していたことが彼女の凄さ。

 

以前、彼女のウキペディアには広告代理店勤務と書かれていましたが、

今ではきっちりと会社名が表記されるようになりました。

瑣末な事柄のように思われるかもしれませんが、

こんなことが同期の誇りでもあります。

 

また同期の面々と時間が合わせられれば、

是非とも同期仲間で一献傾けたいと思っています。

 

同期のA君、最終ランナーお疲れ様でした。