小豆坂の戦い
戦国時代の天正年間に、
三河国(岡崎市)の小豆(あずき)坂で2度の戦いが行われました。
2度とも織田信長の父・信秀と今川方との間で起こりました。
天文11年(1542)8月に起こった第一次の小豆坂の戦いは、
西三河への進出を目論んだ織田信秀に対し、
それを駆逐すべく今川義元が大軍を率いて小豆坂で激突。
第一次は織田軍が勝利することになりました。
さらに6年後の天文17年(1548)3月、
今川義元が西三河から織田信秀の勢力を一掃するため、
太原崇孚・朝比奈泰能らに三河安祥城の攻略を命じたことにはじまり、
安祥城を守っていた織田方が今川勢を迎え撃つ形で両軍が衝突。
第二次は小豆坂の上に陣取る今川勢が勝利をものにしました。
過日、馴染みの錦絵専門店の店主が用意してくれていた錦絵に、
「織田・今川 小豆坂大合戦之図」なるものがありました。
小豆坂の戦いが描かれた錦絵の存在を知りませんでしたので、
少し驚きを持ってその錦絵を眺め入った次第です。
絵師は幕末期に歌川貞秀と並び活躍した歌川芳虎になります。
私の心持ちを察して保管していたものを出してくれたのでしょう。
内容云々という前にレアな合戦の錦絵であることだけで充分。
すぐさま購入してきた次第です。
この錦絵が第一次か第二次かは不明ですが、
「小豆坂七本槍」が描かれていることからして、
おそらくですが第一次小豆坂の戦いではないかと私は推察しました。
いつものように、
今後は自社商品の図版として使用していくことになります。