古書の活用度合い | 龍馬と夢紀行

古書の活用度合い

つくづくネット購入の利便性を実感する時があります。

 

仕事柄、歴史商品に使用する図版を多く用いますが、

歴史館・博物館の所蔵画像の貸し出しに関し、

年々、使用制約や規制がかかることが多くなってきました。

 

それゆえメインどころではなくても、

カット的に使用できるレベルのものをコツコツと蒐集をし、

自社歴史商品の制作の一助としているわけです。

そんな状況で錦絵や古書を買い求めているのです。

 

特に古書などの購入に関してはネット購入が大多数を占めます。

名古屋あたりの古書店では、

私の仕事の希望を叶えるようなものを探し出すのは至難の業。

圧倒的に数が少ないというのが現状。

それがネットではサクサクと調べられて買い求められるのです。

 

少し前置きが長くなりましたが、

今週も『義烈百人一首』『英雄百人一首』『続英雄百人一首』の三冊を購入。

緑亭川柳編の『義烈百人一首』は、

葛飾北斎らの画によって源実朝公、紀伊守範光、八田知家、豊臣秀次、

細川ガラシャ・加藤清正等100名の武将・烈女の和歌を集めた百人一首。

口絵武勇譚を描いた歴史画見開4面で展開し、

武将各ページは上欄に略伝を記し、和歌を添える構成となっています。

 

川柳作家である水谷緑亭編による『英雄百人一首』は、

天保15年(1844)の刊行されたもので、

神代から室町期までの武人の和歌が採録された内容となっています。

『続英雄百人一首』に関しては、

平安時代中期から戦国時代の武人和歌が収められているものとなります。

 

今後、これらからまた自社商品の彩りを重ねていこうと思います。