随分と間が空いてしまいました💦

昨年9月に産後6ヶ月でフルタイム職場復帰し、早くも 9ヶ月。


慣れないワーママ生活にオロオロしつつも、夫をはじめ両親、ナニーさん等ほんとうに多くの人に支えられ、何とか、やっております(笑)。


たくさんの学びや発見がありつつもそれを書き留める時間がなく惜しい気持ちでおりましたが、

時間が空いたので久しぶりに筆をとってみようと思います。


今回は、産休中にやっておいてよかったことベスト3をご紹介したいと思います!


第3位:旅行

産休に入る前に、小さな子ども3人を育てながら働くオーストラリア人の同僚に産休中のアドバイスを求めたところ、

「とにかく子どもが歩き始める前に行きたい場所(美術館・レストラン・旅)に行っておくこと!」

と言われ拍子抜けしたことがあったのですが、今となってはこのアドバイスはなかなか言い得て妙なのではないかと思っています。


前回のブログ記事で散々語ってますが、産休中に香港から日本そしてイギリス(+スペイン)へ帰省したのですが、これは産休中にゆっくりしておいて本当によかった!と感じています。


仕事や学校のスケジュールを気にすることなく長いあいだ旅ができる期間って、よく考えると実は人生においてあまりないもの。サラリーマンをしているといくら有給が溜まっていても自由に休むというのは難しいし、それこそ子どもが学校に通いはじめたらさらに難しい。

なので、産休中に場所を移して、普段離れて暮らす家族のそばで赤ちゃんとのんびり過ごせたことはとてもよかったです。


しかも赤ちゃんが小さいうちは良く寝てくれる、自分で動き回ることがまだできない、ミルクしか飲まないので離乳食などの心配をしなくて良い…と実は比較的移動がしやすい条件が揃っています。

もちろん航空券を柔軟にキャンセル・変更可能なタイプにしたり、予定を詰め込まないようにしたり、ベビーフレンドリーな宿・レストランを調べたりと、子連れならではの配慮と事前準備は不可欠ですが。。。


もちろん、旅行しても赤ちゃんの記憶には残らないでしょう。

でも親として、かけがえのない思い出が残ります。


第二位:近所のママ友作り&ナニーさん同士のネットワーク作り

「遠くの親類より近くの他人」という諺がありますが、新米ママにとって、いざという時に助け合うことができる近所のママ友ほど心強いものはこの世にないのではないでしょうか。


特に香港では保育園というよりナニーさん主体で子どものケアがされるケースが多いので、ママ友とお互いのナニーさん同士に知り合いになってもらい、母親は勤務中であってもどちらかの家で子どもを遊ばせたりすることができるのはとてもありがたい。

どちらかの親が在宅勤務していれば「何かあったら親が対応できる」体制が整うので、さらに安心できます。


仕事復帰してしまうと平日にネットワーク作りをしている時間はないので、(もともと人見知りなこともあり実はかなーり億劫でしたが)重い腰を上げて産休中に積極的に近い月齢赤ちゃんのママ同士のランチやらPlay date(子ども同士を遊ばせる)やらに出かけ、気の合いそうな近所のママ友を見つけては連絡先を交換しておいたことは正解でした。


ちなみに、香港では近しい月齢のママ同士のWhatsAppグループ(LINEグループのようなもの)が形成されているので、主にこれを活用してママ友のイベントに参加しました。SNS時代ならでは、ですね。


第一位:引越し

仕事復帰前にやっておいて良かったこと第一位、それはズバリ「会社近くへの引越し」です!


香港は小さな島ゆえ、そもそもどこに住んでも通勤時間はそこまで長くないのですが、我が家は香港に越してきてからずっとPeakと呼ばれる山の上に住んでいたため、比較的通勤に時間がかかっておりました。


それというのもうちの夫が「空気がきれいで静かで緑が多い」場所に住むことにこだわるタイプであるため。確かにこれらの条件は全て満たした物件に住んでいたのですが…なにしろ周りに何もない!

窓を開けると見えるのはジャングルと海と対岸の島のみ。聴こえるのは鳥のさえずりと、得体の知れない動物の雄叫びと、時たま誰かが吹いているバグパイプのみ。

散歩に行けば、出会うのはイノシシやヤマアラシ。




ここはタイの孤島?いや、スコットランドのスカイ島?というような、

ツッコミどころ万歳の、いやそれはそれは自然豊かな場所ではあったのですが、

全く便利とは言えない環境でした。


出産後、どちらかの両親が泊まり込みでヘルプに来てくれることも増えたため夫婦二人用の間取りでは手狭になったこともあり、ついに、会社まで徒歩15分、バスで10分、タクシーで5分のマンションに引っ越すことに!!!


徒歩圏内にカフェと地下鉄の駅があるところに住みたいなあと願っていた私は密かにガッツポーズ。


結局夫と私の希望の間をとって、地下鉄の駅には近くないにせよ、徒歩圏内にカフェやレストランがある立地に落ち着きました。


いやー、職住隣接、最高です。


朝ギリギリまで子どもと遊び、昼休みにさっと家に戻って子どもとランチをとることもできる。

退社して15分後には帰宅できるので夕食、お風呂、寝かし付けの怒涛ルーティンにも余裕ができる。

今のところ良い面しかありません。


ということで、いかがでしたでしょうか。


いつか、産休中にやっておけばよかったことについてもご紹介できればと思います!

先の記事の通り、夫の実家(イギリス)への帰省中、家族3人でスペインのイビザ島まで足を伸ばしてきました。



 

乳飲み子を連れて初めて足を踏み入れる土地を旅するということで、正直飛行機が着陸してもなお不安でいっぱいでしたが。。。空港のバゲージクレームで預け荷物を受け取って、扉からカラッとした28度のスペインの外気が顔にあたった瞬間、外気13度だったロンドンで着込んでいた長袖とトレンチコートを脱ぎ捨て、ビーサンに履き替え、すでに「来て良かった」と心から思った私でした(笑)。


いや、本当に素晴らしいところでした。


イビザ島というと、世界から著名DJが集まるクラブシーンが有名ですが(私もつい最近までパーティータウンのイメージしかありませんでした)、実は島の3ヵ所の歴史地区が世界文化遺産に、また1ヵ所が生物多様性の世界自然遺産に登録されており、世界遺産の宝庫。

紀元前のフェニキア人による入植に始まり、カルタゴ、ローマ帝国やビザンティン帝国、イスラム諸国、アラゴン王国など様々な勢力に支配され、海賊の脅威に晒されてきただけあって、複雑な物語が刻まれた城壁や港町は、見ごたえがあります。

ヨーロッパの面白さは、歴史が過去の物語としてだけではなく、それを今もなお体感できるところだと思っているのですが、イビザ島も然り。


例えばイビザ島は海塩の生産が有名で、お土産として私もお塩を購入したのですが、実は2700年以上も前に古代フェニキア人が拓いた島の塩田をいまだに使い、伝統的手法で塩造りが行われているのだとか。

しかもこの塩田、空港のガラス窓から、普通に見えます。2700年以上の歴史がある塩田を、渡り鳥のフラミンゴが優雅に歩いているのがすぐそこに見える。特別観光しなくても、歴史を体感できるのがいい。

自然遺産も素晴らしく、イビザ島の海は、ポシドニアという海洋植物が群生しているおかげで生物多様性に溢れ、水が透き通っていました。地中海一きれいな海と称されたこともあるようです。

 

↓ホテルの部屋からの景色

 

今回我々は4ヶ月児を連れていたため、ゆっくり歴史地区をめぐることはできませんでしたが、それでも透き通った海を毎日眺めて、海辺の街を散歩して、美味しい料理をゆったりとって、たまにプールで泳いだり夫と交代でスパに行ったりして、バカンスを十二分に満喫できました。

特にイビザ島のオーガニック食材や海の幸を地産地消するお食事は素晴らしかったです。

 

↓ローカルレストランで食べた、エビのアヒージョ

 

到着した翌朝のビュッフェで何気なくサラダを食べたら「野菜もイベリコハムも、野菜にかける塩もオリーブオイルも全て新鮮で美味しすぎる!」と悶絶し、「スペイン、やるな。。。うん、降参しました(誰?)」と膝を打ちました。

香港のお食事も大好きですが、この「素材を愉しむ」感はなかなか、食材をほとんど輸入に頼っている香港では味わえないので嬉しいところ目がハート

プラッと入ったレストランで食べた、スペインの太陽をさんさんと浴びて育ったトマトに新鮮なオリーブオイルと海塩をふっただけのシンプルな一皿のどれだけ美味しいことか。

トマトを口にした瞬間、美食の街サンセバスチャンの古びたバルで食べたトマトの香りがふっと蘇り、若かりし頃にタイムスリップした気になりました。
「失われた時を求めて」のマドレーヌ的な瞬間でした。
嗅覚や味覚の記憶ってすっかり忘れていても、とつぜん鮮やかに蘇るから何だかドラマチックです。

子連れという観点でも、ファミリーフレンドリーなエリアと宿を選んだこともあり(ホテル予約サイトで、プールサイドにDJがいて四六時中音楽がうるさかった、などというレビューがあるホテルは候補から排除)、非常に快適に過ごせました。

 

ちなみに私は島の西側(空港から車で30分ほど)に位置する、BLESS Hotel Ibiza というリゾートホテルに宿泊しました。

プールやスパ、レストラン等の施設もクオリティが高かったですし、何よりホテルの目の前にビーチ、徒歩10分ぐらいの距離にEs Canarという小さな港町があるという立地がとてもよかったです飛び出すハート

ホテルのプールサイドに荷物を置いたまま、さっとビーチに遊びに行くことができたり(荷物の多くなりがちな子連れにはありがたい!)、朝ご飯はホテルでとって、夕食は隣の港町までお散歩がてら歩いて行ってローカルレストランでリーズナブルな食事を楽しむことができました。

港町の薬局には、普段香港であげている粉ミルクやおむつもしっかり揃っていましたにっこり

 

さて、前述の通り今回イビザでは予定を全く詰め込まない過ごし方をしたのですが、

ミラノ在住の安西洋之さんという方が書かれた「ヨーロッパの目、日本の目」という本の一節に、

「ヨーロッパ人にとって、バカンスとは、基本的に場所を変えて毎日の決まったルーティンワークをこなすことです。

たまに少し離れた場所に出かけることもありますが、名所旧跡を目指すでもなく、のぞむのは、普段より美味しい空気のある場所で、通常より少し時間的余裕を持ち、しかし毎日の決まったことをやることです。

毎日、自分で決めたスケジュールを、いかにい綺麗に滞りなく仕上げるか。やや体調が崩れても、できる限りそのリズムを狂わせない。これにかけるエネルギーがより強いのが、欧州人ではないかと思います。」


という箇所があり、今回は少しこれに近い形の過ごし方ができたかのかも?と個人的に思っております。

ちなみに同書では、とあるシニアなイタリア人男性の休暇の過ごし方が紹介されており

朝7時に起きて近くのバールでカプチーノを飲み、新聞を書い、じっくりとそれを読む。毎朝合う仲間と政治やスポーツ談議をする。それから海に出かける。昼の決まった時刻に昼食をとり、その後昼寝と散策。夜も大体自宅で夕食を済ませた後、外を散策する。

というもので、なんとものんびりしていて、海に出かける以外は「それ、家でもできるじゃん」ということばかり。でもこんな余裕ある時間の使い方には粋を感じます。

基本的に旅行中は予定を詰め込んでしまう私ですが、たまにはこんなのんびりのバカンスも、悪くないなニコ と思えたイビザ島旅行でした。

 

↓ホテルのスパ

 

夫にパリ行きを断念させることに成功したものの、4ヶ月児を連れて「ヨーロッパのどこか」には行くことになった我が家(前回の記事↓)。


『[国際結婚]プチ夫婦喧嘩?0歳児連れでパリに行きそうになった話』↑の写真は2019年のパリ旅行時撮影そもそも、14時間かけてイギリスに帰省するのも内心億劫だった私。でもまぁ夫側の家族に息子を会わせるという目的があったので、…リンクameblo.jp

 

 

誰の役に立ちそうにない話ですが、行き先が決まるまでのいきさつを、国際結婚夫婦の日常のご紹介として書いてみます。

 

 

 

私としては、「バリアフリー化が進んでいて知育玩具など面白いものがありそう」という理由で北欧かドイツを推したのですが、

 

夫は目を輝かせて一言「ビーチホリデーがいい」と

 

第二次話し合い?夫婦喧嘩?の勃発です。笑

 

いったん心に決めると、なかなか考えを変えない彼の性格上、長期戦が予想されました。

 

私「いや、ビーチホリデーなんて香港から近いタイとかフィリピンでいくらでもできるでしょ。スウェーデンでログハウスみたいなところに泊まったりフィンランドの有名な図書館を見学したりするのはどう?」

 

夫「僕は夏らしく地中海の風を感じたいな」

 

私「あのさ、ベビーはまだ海にも入れないんだよ?地中海で一体何するの?」

 

夫「Chillするの」

 

私「。」

 

なんとも論点がビミョーに噛み合っておりません。笑

 

またもや平行線の議論が続くのかと思われたその時、夫がキラーワードを発しました。

 

夫「でもやっぱりご飯の美味しいところが良くない?」

 

私「それはそうだけど…。」

 

ここぞとばかりに夫は「年に一度のヨーロッパ旅行だよ。ニシンや鹿肉にクランベリーソースかけたやつを1週間食べ続けるのは嫌だ」と畳みかけます

 

我々夫婦には、むかしストックホルムでそれらのメニューの永遠リピートにやや苦しんだ、ほんのり苦き思い出があり、そこにつけ込まれた(?)🤣形です。

(注: スウェーデンにも絶対に美味しいものがあるはずですが、話し合い当時は新生児育児で脳がキャパオーバー、視野が狭くなっておりました)

 

食べることに関しては好みが合致している我々夫婦。

 

結局、どこにぷらっと入ってもある程度美味しいものにありつける確率が高く、またベビーがちょっとぐらい泣いていてもおおらかでいられそうだという理由で「イタリアかスペインかフランスの地中海沿いの街」から選ぶことに。

 

そして飛行機の空き状況などの兼ね合いもあり、行き先は、スペインの地中海に浮かぶイビザ島に決定したのでしたー!

 

 

めでたしめでたし。

 

そもそも「バカンスとは何か」という文化的な概念が違うからか、とにかく旅行先を決めるのに毎回延々と話し合いを要する我々夫婦。

 

話し合いには時間がかかるものの、結局は衣食住に関する優先事項に立ち戻れば、割とお互い納得できる案にたどり着けるということなのかも知れません。

 

逆に物ごとをスムーズに進めるためには、(今回私がまんまと引っかかった?ように)相手の衣食住に関する価値観や優先順位をよく理解し、そこを尊重する(ように見せかける)ことが大事なのだなと改めて学んだ一件でした。

 

さてここで、

 

え?ちょっと待って、イビザ島ってパーリーピーボーが朝から晩までクラブで踊り明かす場所なのでは?と思われた方、いらっしゃると思います。

 

はい、その通りです。

よくご存知で笑い泣き

 

次回はイビザ島でのファミリーホリデーの過ごし方について、ご紹介したいと思います。



↑の写真は2019年のパリ旅行時撮影


そもそも、14時間かけてイギリスに帰省するのも内心億劫だった私。

でもまぁ夫側の家族に息子を会わせるという目的があったので、イギリス行きには反対しませんでした(クリスマスの暗くて寒い時期に帰省するよりマシかという下心アリ)


しかし夫がとある日、イギリス滞在中にパリに数日旅行する計画を挟もうと提案してきた時には、即座に猛反対びっくりマーク 乳飲み子を連れて真夏のパリ観光なんてストレスフル過ぎると感じたのです。


「パリは真夏はエアコン無い施設多いし、公共交通機関がよくストで止まるし、加えてエスカレーターさえ無いメトロや石畳のでこぼこ道だらけだからベビーカーでの移動は辛い。ウーバーはチャイルドシートないと乗せてくれ無さそうだし。赤ちゃんを連れてパリを回るのはリスクが高すぎる」と反対理由を並べると、すかさず夫が「パリにだって沢山赤ちゃんはいるんだから、うちだって何とかなるはずだよ。ベビが小さいうちに美術館とか巡ろうよ」というなんとも楽観的な反論を…凝視


「あのね。私たちパリに住んでる訳じゃないしフランス語もろくに出来ないんだからパリ在住の赤ちゃん連れとは訳が違うの。どこにオムツ替え台があるトイレがあるのかとか、大人も赤ちゃんも楽しめる施設は何か、どのレストランがベビーフレンドリーかつ地元民に愛される系の美味しい店なのかとか色々分からないことが多すぎるし、それを事前リサーチする体力が私には今無い。でもリサーチ無しには楽しめないと思う。仮にパリが実際はベビーフレンドリーな街だとしてもそうじゃなかった場合のことを考えるだけで既に今ストレスフルだから嫌」とねちねちと主張し、ちょうど大規模なデモ活動がパリを中心にフランス全土で暴徒化していたタイミングもあって、何とか夫にパリ行きを断念させることに成功

(ちなみに新米ママの身で4ヶ月の赤ちゃんを連れて行く勇気がなかっただけで、パリ自体は大好きです!)


しかしそこでホッと胸を撫で下ろしていると、夫が「イギリスに3週間もいるのは飽きるんじゃない?しかも1週間ロンドンにいて、あとは僕の実家に行くでしょ。2週間も僕の実家(ロンドンから電車で北に1時間ほどの場所。周りに特に何もない)にいるのと、1週間他のヨーロッパの国を旅行するのじゃ、どっちがいいと思う?」というなかなかズル賢い()質問をしてきました。私もこれにはウッと言葉に詰まります驚き


立て続けに夫は「僕はベビーと夏の思い出を作りたいの。彼は小さくて覚えてないかもしれないけど、僕たち夫婦にとっては一生忘れない宝物みたいな時間になるよ。パリじゃなくていいからヨーロッパ旅行は行こうよ」と感情に訴える手段に。


私も負けじと「言葉の通じない国で万が一ベビーが病気にでもなったらどうするの。ロンドンから大荷物持ってどこかに数日滞在するために移動するのはめちゃ大変。というか、めんどくさい」と引き続き反対理由を並べてましたが、


「今どき英語の通じない病院なんてヨーロッパにはない。リスクばかり考えていたらバカンスを満喫できないよ。香港と違う雰囲気のところで美味しい食べ物を食べて、ゆっくりリラックスしようよ。君も産休中で仕事休まなくて良いんだし」と夫。


どこまでも現実的でリスクを避けようとする妻と、理想を語る楽観主義者の夫笑い泣き


平行線の議論?夫婦喧嘩?が数日間続きました。笑


国際結婚夫婦あるあるなのか分かりませんが、旅行先の意見のすり合わせに時間がかかる夫婦なのです…。


結局、「夫が空港からホテルのタクシーなど全て手配して、ホテルの予約もする。なんなら夜泣き対応もする。私はリラックスするだけでいい」ということで合意をして、イギリス帰省中にさらに別の国に行くことになったのでした。

(リラックスするだけなんてことには、現実的にはならないのは目に見えているんですがね…)


さて、そうと決まれば次に決めるのは行く先です。行き先については…次回に続きます。


Ameba


夏も本番ということで、夏休みの季節に入りましたね。

我が家も御多分に洩れず、4ヶ月の息子を連れて、夫の家族が住むイギリスへ帰省しております。



夫はひと足先に出張でヨーロッパに飛んでいるため、ロンドンで現地集合。


つまり、私は14時間の子連れフライトワンオペで挑むことに…❗️


先月日本に帰省したので飛行機は初めてではないものの、長時間のフライトは初。


フライト当日までの数日間は色々と調べたり、イメトレしたり(笑)して過ごし、お陰である程度ノウハウが身についたので、今回は6ヶ月以下の赤ん坊を連れて快適にフライトを乗り越えるポイント5つを備忘録も兼ねてシェアしたいと思います。


同じ境遇の方は多くないかも知れませんが、海外からの帰省やパートナーの転勤に帯同する方など、どなたかの参考になれば幸いですひらめき電球


1)夜便を選ぶ

7時間以上のフライトは、できる限り夜便を予約するのが吉。理由はズバリ、フライト中に寝てくれる確率が高まるから。特にワンオペフライトの場合は「ちょっとご飯を食べる間抱っこしておいて」などと頼める相手がいないので(CAさんたちに頼むこともできますが、タイミングによっては忙しくて対応できないことも。)、静かに眠ってくれると、自分のことができて大分楽になります。泣いてしまう回数も減るので、精神的にも楽。


例えば欧州行きの便だと約14時間のフライトのうち、半分でも眠ってくれれば到着したときの疲労感は半減しますし、夜通し寝てくれる赤ちゃんなら8時間、9時間寝てくれることも。そうすると実質的に5、6時間頑張れば、あと寝ている間はほぼ普段通りのことができます。友人の中には4ヶ月児が12時間ぶっ通しで寝てくれた、なんていう超ラッキーなケースも。逆に朝のフライトを選んでしまうと、フライトの間ずっと一人で赤ちゃんをあやすことになり、疲労が溜まってしまいます。


今回私は数々の友人から「夜便一択」と忠告されてきたにも拘らず「うちの子なら寝てくれるんじゃない?」という謎の過信により朝便を選んでしまい、大後悔したのでした。


2)バシネットを予約する

航空会社にもよりますが、11キロぐらいまでの重さの赤ちゃんであれば、バシネットに隣接した席を予約することで、バシネット(赤ちゃん用の簡易ベッドのようなもの)が使えます。


バシネットで眠ってくれない赤ちゃんもいますが、それでも「一旦赤ちゃんを置いておいて上の棚の荷物をとる」などする際に大変便利なので使う時間が短くても念のため予約しておくのが良いと思います。いざ使ってみて邪魔なようなら畳んでもらえばいいだけ。

ちなみにJALは事前に電話でバシネットを利用したい旨を伝えて席指定をする必要があります(この時代にネットで席指定できないあたり、日本がデジタル化後進国であることを痛感します。。CathayBritish Airwaysはネットで簡単に指定できたのに赤ちゃん泣き)。


3)プレミアムエコノミーはさほど意味なし。エコノミーかビジネスクラスを予約すべし

赤ちゃんとのフライトはプレミアムエコノミーのメリットをあまり享受できないので、エコノミーか、金銭的に余裕があるならビジネスがおすすめ。どうせ食事はゆっくりとれませんし、赤ちゃんがいればエコノミーでも優先搭乗させてもらえるし、特にバシネットを利用する場合、エコノミーのバシネット席とプレエコのバシネット席の足場の広さはほとんど変わらなくなってしまうので、プレエコの「足が伸ばせる」という良さが薄まるのです。

私は今回の旅はあまりにも不安だったのでビジネスクラスを予約しました。ビジネスクラスは席をフルフラットにできて広いので添い寝ができたり、トイレがあまり混まない、客一人当たりのCAさんが多くミルク用のお湯などを頼みやすい、隣の席が離れているのであまり人目を気にせず授乳できるなどとメリットは沢山あったものの、飛行機代が値上がりを続ける今日この頃、お値段分の価値があるのかはやや微妙です。


また、羽田のラウンジにはおむつ替え台はあっても授乳室がなく(JALスタッフ、キャセイスタッフ数名に確認しましたが皆さん首を傾げるばかり)。結局ラウンジ外の授乳室を使う必要があったのでこれもビジネスクラスのメリットがあまり感じられないポイントでした。ちなみに香港はPier One Premiumというラウンジには授乳室あります(The Deck, Wingはなし。他は不明)


4)タイマーを使ってミルクをあげるタイミングをチェックする

飛行機の中では時間の感覚を失ってしまいがち。なので私は、ミルクをあげ終わると同時にアップルウォッチで次にミルクをあげる時間の10分前にタイマーが作動するようにセットしていました。そうするとうっかりミルクをあげるのが遅くなって泣き叫ばれることもないし、そろそろお昼寝かな、などという時間感覚も掴めます。


それから、3時間先までに必要なのもの(次のミルク、おむつ、おもちゃなど)は常に手元に準備。それ以外の荷物はしまっておく、ということも心がけてました。暗い機内であれが無い、これが無いと探すのは心が折れますからねおーっ!


あとこれは番外編ですが、赤ちゃんは耳抜きが自分でできないので、離着陸時には必ずミルクをあげるようにしてました。離着陸時間から逆算して、なるべく離着陸する前はお腹が空いた状態を持ってくるようにする。無理ならおしゃぶりを吸わせても良いようです。


5)搭乗した直後、周りの人とコミュニケーションをとる

もしかしたら最も重要かも知れないのが、とにかく周りの乗客、前後左右ぐらいのお隣さんたちと軽くコミュニケーションをとっておくこと。笑顔で「ハロー」と言いながら赤ちゃんをさっと見せるもよし、赤ちゃんの機嫌が良ければ手を振ってみせたり、「もしこの子がうるさくしたら、ごめんね」などと声をかけておく。できる限り「早い段階で」「自分から」「笑顔で」アプローチすることがポイントです。そう、先手を打つのです。このように自分からささやかな心遣いを見せるとあら不思議、周りの人たちに親近感を持ってもらいやすくなり、不思議と「こちら側」の人間というか、チームメイトのような存在になってくれることが多いのです。


赤ちゃんがニコニコでもしてくれれば機内にプチファンクラブができることも(笑)。


今回のフライトでも、通路を挟んで反対側に座っていた香港人夫婦と軽く会話していたら、ことある度に「Do you need a hand? Are you ok? 手を貸そうか?大丈夫?」と気遣ってもらい、隣のシンガポール人女性は「赤ちゃんかわいいわね、何ヶ月?ウチの子はもう15歳でね。。。」と語ってくれた後たまにあやしてくれるようになり、後ろに座っていた髭を生やしてツンツンしたオーラを出していたイギリス人の青年もトイレに立った際に「いい子にしてるじゃん。Good boy!」と声をかけてくれたりと、ありがたい瞬間が幾度とありました。


もちろん赤ちゃんは泣くものだし、内心は他人の赤ちゃんが泣いていれば「うるさいな」と感じる瞬間はあるはず。それでもこちらからすかさず「泣いちゃってごめんね、起こしちゃった?!」と相手の気持ちをおもんばかる言葉を一声かけると、グッとお互い気持ちよく過ごしやすくなります。


周りと目も合わさず自分の存在感を消して周囲と壁を作ってしまう人もたまに見かけますが、かえって損なのではないかなーと思います。


だいたい機内で他人にイライラしてしまう時というのは、自分の不満や状況が全く理解されていないと感じる時が多いので、無言で無表情でいるより、コミュニケーションをとった方が断然お得ビックリマーク


以上、色々と書いてみましたが、当日までは念には念をマインドで忘れ物がないようにパッキングし、当日になったらとにかく旅を楽しむポジティブマインドに切り替えて過ごせばなんとかなるというのが、14時間フライトを終えた感想です。




こんにちは、海外で共働き&子育て真っ只中の、トミーです

ニコニコ
 

このブログでは、海外生活に関する気づきや働き方に関する話、旅行先の紹介、海外での出産・育児情報、国際結婚あるあるなどをシェアしていきたいと思っています。

 

  簡単な自己紹介

 

生まれは日本、幼少期は親の仕事の関係で小学1年生から中学2年生までを海外で過ごしました。その後社会人になるまで日本で過ごし、大学を出て外資系の金融機関に就職してからは、東京・ロンドン・香港で会社員人生を送って来ました。

 

今年の3月に第一子となる長男を出産した新米ママです。

 

現在、イギリス人の夫と息子そして愛猫と香港で4人(?)暮らしをしています。

 

キャリア

就職活動時にグローバル企業(いわゆる外資系)に興味を持ち、結局アメリカ資本の金融機関に入社。東京で数年勤務した後、ロンドンへ転勤して約7年間過ごし、2年前にとある分野でアジアチームを立ち上げるポジションにつき、香港に転勤して来ました(全く別の会社に勤める夫も同時にアジアチームの立ち上げに立候補し、異動)。

 

色々思うこともありますし、仕事での成功体験や、失敗談、面白い小話なんかもシェアできたらいいなと思います。

 

趣味

旅行(20代の頃は毎週末旅行する勢いで主にヨーロッパを巡っていました)、音楽(大学オーケストラでコントラバス弾いてました)、インテリア(昔から間取図やインテリア雑誌をみたり、家具屋さん・雑貨屋さんに行くのが好き)、料理・食べ歩き(好きな食べ物は麺類、辛いもの。休日にお酒を飲みながらおつまみ系を作るのも好き)、ワイン(ボルドー、ブルゴーニュ、ナパ、トスカーナ、シャンパーニュ地方などワイナリー巡りしました)、散歩(イギリス人夫の影響)、読書(好きな作家さんは福岡伸一さん、三浦しをんさん、角田光代さん、梨木香歩さんetc)など。

 

美味しいお茶やお酒を飲みながら、友人とおしゃべりするような感覚で気軽に覗いていただけたら嬉しいです。