↑の写真は2019年のパリ旅行時撮影


そもそも、14時間かけてイギリスに帰省するのも内心億劫だった私。

でもまぁ夫側の家族に息子を会わせるという目的があったので、イギリス行きには反対しませんでした(クリスマスの暗くて寒い時期に帰省するよりマシかという下心アリ)


しかし夫がとある日、イギリス滞在中にパリに数日旅行する計画を挟もうと提案してきた時には、即座に猛反対びっくりマーク 乳飲み子を連れて真夏のパリ観光なんてストレスフル過ぎると感じたのです。


「パリは真夏はエアコン無い施設多いし、公共交通機関がよくストで止まるし、加えてエスカレーターさえ無いメトロや石畳のでこぼこ道だらけだからベビーカーでの移動は辛い。ウーバーはチャイルドシートないと乗せてくれ無さそうだし。赤ちゃんを連れてパリを回るのはリスクが高すぎる」と反対理由を並べると、すかさず夫が「パリにだって沢山赤ちゃんはいるんだから、うちだって何とかなるはずだよ。ベビが小さいうちに美術館とか巡ろうよ」というなんとも楽観的な反論を…凝視


「あのね。私たちパリに住んでる訳じゃないしフランス語もろくに出来ないんだからパリ在住の赤ちゃん連れとは訳が違うの。どこにオムツ替え台があるトイレがあるのかとか、大人も赤ちゃんも楽しめる施設は何か、どのレストランがベビーフレンドリーかつ地元民に愛される系の美味しい店なのかとか色々分からないことが多すぎるし、それを事前リサーチする体力が私には今無い。でもリサーチ無しには楽しめないと思う。仮にパリが実際はベビーフレンドリーな街だとしてもそうじゃなかった場合のことを考えるだけで既に今ストレスフルだから嫌」とねちねちと主張し、ちょうど大規模なデモ活動がパリを中心にフランス全土で暴徒化していたタイミングもあって、何とか夫にパリ行きを断念させることに成功

(ちなみに新米ママの身で4ヶ月の赤ちゃんを連れて行く勇気がなかっただけで、パリ自体は大好きです!)


しかしそこでホッと胸を撫で下ろしていると、夫が「イギリスに3週間もいるのは飽きるんじゃない?しかも1週間ロンドンにいて、あとは僕の実家に行くでしょ。2週間も僕の実家(ロンドンから電車で北に1時間ほどの場所。周りに特に何もない)にいるのと、1週間他のヨーロッパの国を旅行するのじゃ、どっちがいいと思う?」というなかなかズル賢い()質問をしてきました。私もこれにはウッと言葉に詰まります驚き


立て続けに夫は「僕はベビーと夏の思い出を作りたいの。彼は小さくて覚えてないかもしれないけど、僕たち夫婦にとっては一生忘れない宝物みたいな時間になるよ。パリじゃなくていいからヨーロッパ旅行は行こうよ」と感情に訴える手段に。


私も負けじと「言葉の通じない国で万が一ベビーが病気にでもなったらどうするの。ロンドンから大荷物持ってどこかに数日滞在するために移動するのはめちゃ大変。というか、めんどくさい」と引き続き反対理由を並べてましたが、


「今どき英語の通じない病院なんてヨーロッパにはない。リスクばかり考えていたらバカンスを満喫できないよ。香港と違う雰囲気のところで美味しい食べ物を食べて、ゆっくりリラックスしようよ。君も産休中で仕事休まなくて良いんだし」と夫。


どこまでも現実的でリスクを避けようとする妻と、理想を語る楽観主義者の夫笑い泣き


平行線の議論?夫婦喧嘩?が数日間続きました。笑


国際結婚夫婦あるあるなのか分かりませんが、旅行先の意見のすり合わせに時間がかかる夫婦なのです…。


結局、「夫が空港からホテルのタクシーなど全て手配して、ホテルの予約もする。なんなら夜泣き対応もする。私はリラックスするだけでいい」ということで合意をして、イギリス帰省中にさらに別の国に行くことになったのでした。

(リラックスするだけなんてことには、現実的にはならないのは目に見えているんですがね…)


さて、そうと決まれば次に決めるのは行く先です。行き先については…次回に続きます。