Ameba


夏も本番ということで、夏休みの季節に入りましたね。

我が家も御多分に洩れず、4ヶ月の息子を連れて、夫の家族が住むイギリスへ帰省しております。



夫はひと足先に出張でヨーロッパに飛んでいるため、ロンドンで現地集合。


つまり、私は14時間の子連れフライトワンオペで挑むことに…❗️


先月日本に帰省したので飛行機は初めてではないものの、長時間のフライトは初。


フライト当日までの数日間は色々と調べたり、イメトレしたり(笑)して過ごし、お陰である程度ノウハウが身についたので、今回は6ヶ月以下の赤ん坊を連れて快適にフライトを乗り越えるポイント5つを備忘録も兼ねてシェアしたいと思います。


同じ境遇の方は多くないかも知れませんが、海外からの帰省やパートナーの転勤に帯同する方など、どなたかの参考になれば幸いですひらめき電球


1)夜便を選ぶ

7時間以上のフライトは、できる限り夜便を予約するのが吉。理由はズバリ、フライト中に寝てくれる確率が高まるから。特にワンオペフライトの場合は「ちょっとご飯を食べる間抱っこしておいて」などと頼める相手がいないので(CAさんたちに頼むこともできますが、タイミングによっては忙しくて対応できないことも。)、静かに眠ってくれると、自分のことができて大分楽になります。泣いてしまう回数も減るので、精神的にも楽。


例えば欧州行きの便だと約14時間のフライトのうち、半分でも眠ってくれれば到着したときの疲労感は半減しますし、夜通し寝てくれる赤ちゃんなら8時間、9時間寝てくれることも。そうすると実質的に5、6時間頑張れば、あと寝ている間はほぼ普段通りのことができます。友人の中には4ヶ月児が12時間ぶっ通しで寝てくれた、なんていう超ラッキーなケースも。逆に朝のフライトを選んでしまうと、フライトの間ずっと一人で赤ちゃんをあやすことになり、疲労が溜まってしまいます。


今回私は数々の友人から「夜便一択」と忠告されてきたにも拘らず「うちの子なら寝てくれるんじゃない?」という謎の過信により朝便を選んでしまい、大後悔したのでした。


2)バシネットを予約する

航空会社にもよりますが、11キロぐらいまでの重さの赤ちゃんであれば、バシネットに隣接した席を予約することで、バシネット(赤ちゃん用の簡易ベッドのようなもの)が使えます。


バシネットで眠ってくれない赤ちゃんもいますが、それでも「一旦赤ちゃんを置いておいて上の棚の荷物をとる」などする際に大変便利なので使う時間が短くても念のため予約しておくのが良いと思います。いざ使ってみて邪魔なようなら畳んでもらえばいいだけ。

ちなみにJALは事前に電話でバシネットを利用したい旨を伝えて席指定をする必要があります(この時代にネットで席指定できないあたり、日本がデジタル化後進国であることを痛感します。。CathayBritish Airwaysはネットで簡単に指定できたのに赤ちゃん泣き)。


3)プレミアムエコノミーはさほど意味なし。エコノミーかビジネスクラスを予約すべし

赤ちゃんとのフライトはプレミアムエコノミーのメリットをあまり享受できないので、エコノミーか、金銭的に余裕があるならビジネスがおすすめ。どうせ食事はゆっくりとれませんし、赤ちゃんがいればエコノミーでも優先搭乗させてもらえるし、特にバシネットを利用する場合、エコノミーのバシネット席とプレエコのバシネット席の足場の広さはほとんど変わらなくなってしまうので、プレエコの「足が伸ばせる」という良さが薄まるのです。

私は今回の旅はあまりにも不安だったのでビジネスクラスを予約しました。ビジネスクラスは席をフルフラットにできて広いので添い寝ができたり、トイレがあまり混まない、客一人当たりのCAさんが多くミルク用のお湯などを頼みやすい、隣の席が離れているのであまり人目を気にせず授乳できるなどとメリットは沢山あったものの、飛行機代が値上がりを続ける今日この頃、お値段分の価値があるのかはやや微妙です。


また、羽田のラウンジにはおむつ替え台はあっても授乳室がなく(JALスタッフ、キャセイスタッフ数名に確認しましたが皆さん首を傾げるばかり)。結局ラウンジ外の授乳室を使う必要があったのでこれもビジネスクラスのメリットがあまり感じられないポイントでした。ちなみに香港はPier One Premiumというラウンジには授乳室あります(The Deck, Wingはなし。他は不明)


4)タイマーを使ってミルクをあげるタイミングをチェックする

飛行機の中では時間の感覚を失ってしまいがち。なので私は、ミルクをあげ終わると同時にアップルウォッチで次にミルクをあげる時間の10分前にタイマーが作動するようにセットしていました。そうするとうっかりミルクをあげるのが遅くなって泣き叫ばれることもないし、そろそろお昼寝かな、などという時間感覚も掴めます。


それから、3時間先までに必要なのもの(次のミルク、おむつ、おもちゃなど)は常に手元に準備。それ以外の荷物はしまっておく、ということも心がけてました。暗い機内であれが無い、これが無いと探すのは心が折れますからねおーっ!


あとこれは番外編ですが、赤ちゃんは耳抜きが自分でできないので、離着陸時には必ずミルクをあげるようにしてました。離着陸時間から逆算して、なるべく離着陸する前はお腹が空いた状態を持ってくるようにする。無理ならおしゃぶりを吸わせても良いようです。


5)搭乗した直後、周りの人とコミュニケーションをとる

もしかしたら最も重要かも知れないのが、とにかく周りの乗客、前後左右ぐらいのお隣さんたちと軽くコミュニケーションをとっておくこと。笑顔で「ハロー」と言いながら赤ちゃんをさっと見せるもよし、赤ちゃんの機嫌が良ければ手を振ってみせたり、「もしこの子がうるさくしたら、ごめんね」などと声をかけておく。できる限り「早い段階で」「自分から」「笑顔で」アプローチすることがポイントです。そう、先手を打つのです。このように自分からささやかな心遣いを見せるとあら不思議、周りの人たちに親近感を持ってもらいやすくなり、不思議と「こちら側」の人間というか、チームメイトのような存在になってくれることが多いのです。


赤ちゃんがニコニコでもしてくれれば機内にプチファンクラブができることも(笑)。


今回のフライトでも、通路を挟んで反対側に座っていた香港人夫婦と軽く会話していたら、ことある度に「Do you need a hand? Are you ok? 手を貸そうか?大丈夫?」と気遣ってもらい、隣のシンガポール人女性は「赤ちゃんかわいいわね、何ヶ月?ウチの子はもう15歳でね。。。」と語ってくれた後たまにあやしてくれるようになり、後ろに座っていた髭を生やしてツンツンしたオーラを出していたイギリス人の青年もトイレに立った際に「いい子にしてるじゃん。Good boy!」と声をかけてくれたりと、ありがたい瞬間が幾度とありました。


もちろん赤ちゃんは泣くものだし、内心は他人の赤ちゃんが泣いていれば「うるさいな」と感じる瞬間はあるはず。それでもこちらからすかさず「泣いちゃってごめんね、起こしちゃった?!」と相手の気持ちをおもんばかる言葉を一声かけると、グッとお互い気持ちよく過ごしやすくなります。


周りと目も合わさず自分の存在感を消して周囲と壁を作ってしまう人もたまに見かけますが、かえって損なのではないかなーと思います。


だいたい機内で他人にイライラしてしまう時というのは、自分の不満や状況が全く理解されていないと感じる時が多いので、無言で無表情でいるより、コミュニケーションをとった方が断然お得ビックリマーク


以上、色々と書いてみましたが、当日までは念には念をマインドで忘れ物がないようにパッキングし、当日になったらとにかく旅を楽しむポジティブマインドに切り替えて過ごせばなんとかなるというのが、14時間フライトを終えた感想です。