カンファレンスとサプライズ面会 | 夫が前頭側頭型認知症になりました

夫が前頭側頭型認知症になりました

2023年12月に夫が67歳で「前頭側頭型認知症」と診断されました。
現在進行形の介護をブログにしていきます。

初のカンファレンスに行ってきました。

 

主治医、担当看護師、栄養士、リハビリ療養士、相談員と、こちらは私とケアマネです。

 

入院当初のように病棟の入り口に張り付いて外に出ようとする行動はなくなったということですが、病棟内を歩き回るのは変わらず、他のユニットに入って窓の外を見たり、テレビのリモコンを持っていったり、お茶を取ってしまったり、という行動があるそうです。

他の患者さんが夜早く寝ているのにテレビの音量を上げてしまうこともあるとのこと。

ただ「他のお部屋ですよ」「夜遅いので音量は落としましょう」というと「分かりましたー」と素直に言うらしく、他の方と揉めるようなことはないそうです。

 

先生曰く「この病気の特徴のGoing My Wayさが出ています」とのことでした。

リハビリ中にも部屋を出てしまうこともあるそうで、それも同様にGoing My Wayだから、だそうです。

 

お風呂や歯磨きも「後でやるからいいです」と言うことが多く、ちょうど気分があったときは素直にやるけれど、気分じゃないときは「後で」となるとのことです。

これは家にいるときと同じだなーと思いました。

 

時々リハパンを脱いでしまって病院着のズボンを直接履いてしまうこともあるとか。

これは家に帰ろうとして着替えているのかもしれないです。

 

ただ全てにおいて強い拒否とか暴言、暴力は全くなく、精神的には穏やかで断るときも「あ、今はいいです~」と柔らかい物腰だそうです。

 

夜1~2時間ごとに起きてしまうのは事実だそうで、私は睡眠コントロールができていないのかなと思ったのですが、そうではなく、常同行動として「起きる⇒トイレ⇒手を洗う⇒ハンドドライヤーで手を乾かす⇒ベッドに入る」を繰り返していると思われる、とのことでした。

なるほどなーと思いました。

入院前も「トイレ⇒喫煙⇒散歩⇒喫煙」が常同行動になっていましたからね。

 

それを抑制するために眠剤を強くすると逆にふらつきや転倒の恐れがあるので、治療としては現在のものを継続するそうです。

 

今後については在宅介護をする旨をお伝えしました。

 

在宅介護の体制が整えば退院OK、もし緊急時には再度の医療保護入院も可能、ということですので、見学予約を入れているデイサービスで受入れが決まり、徘徊防止のドアの鍵交換などの体制が整ったら退院日の相談となりました。

 

そしてカンファレンスの最後に「今から面会できますよ」と言われてビックリ!!

会えるとは思っていなかったので、皆さんの前なのに嬉しくて号泣してしまいました泣

 

以前面会に行ったときと変わらず、元気な姿を見れて本当に嬉しかった!

 

会話は前と同じような「迎えにきてもらおうと思って」「奥さんが迎えにきましたよ、と言われた」「もういいよ、帰ろう」というのもありましたが、

黒猫くんを昨日病院(定期健康診断とワクチン)に連れて行こうとして逃げられて失敗した話をしたら「そうだろう、アイツはそういうヤツだから(笑)、一人じゃ捕まえられないよ」と言ってて「ちゃんと黒猫くんのことも覚えているんだ」と嬉しくなりました。

 

私の顔を見て「どうした、目が赤いし顔も赤いよ?」と言ってくれたりもしました。

 

ところどころ会話がおかしい、というか、記憶がおかしいのは事実ですが、まだまだ普通の部分もたくさんあります。

本当に嬉しいことです。

 

在宅介護は大変だと思います。

リハパンは履いてくれるか、デイサービスに行ってくれるか、昼夜逆転、夜中の徘徊が復活しないか、トイレの失敗が増えないか。

心配は尽きません。

でも、今は一緒にいる、と決めたのでできるところまでは在宅でやっていきます。

 

まずはいろいろ整えないとです。