主人が入院してからの初の面会日です。
やっと・・・会えました。
髪と髭が伸びて、病院の衣服のせいか何だかちょっとみすぼらしい感じが・・・。
会った途端に「あ、良かった迎えにきてくれて。一緒に帰ろう」と言われました
予想はしてたんです。
帰りたがるな、と。
「昨日も車で迎えに来てもらおうと思って電話しようとしたのに、電話はできないって言われてさ」「今日は一緒に帰れるんでしょ」と。
入院していること、脳の病気だということを話しましたが「そうなんだ、ヤバいんだ」と言うものの、すぐに「もうここは飽きた。車いすの年寄りばっかだし。もう帰る」と何度も言います。
「一昨日の雪すごかったよね、見た?」と聞いたときも「窓から見た。すごい降ってたよね、だから車で迎えに来てもらおうと思ったけど一昨日は止めたんだ」と。
「さっき『奥さんが迎えに来ましたよ』と言われたよ」「今日は迎えじゃなくて面会だよ、入院しているから帰れないよ」「ヤダ、帰る」の繰り返しです。
ところが何回かに一回は「ああ、そうか。そういえば迎えじゃなくて面会に来たって言ってた」と思い出します。
本当に記憶がまだらなのでしょう。
たまたま3日くらい前に主人の昔の知り合いから電話があったので、その話をしたらその人のことは完全に覚えていて「え、何年も連絡がなかったのに。まぁ別に深い付き合いじゃないし、放っておいていいよ」ときっぱりと言ってました。
そして私に「体調は大丈夫?無理してない?」と聞いてくれました。
独りでいるのに慣れていないだろう、自分がいなくて寂しいんじゃないか、と気遣ってくれたのです。
「今日は車でしょ。運転気を付けるんだよ」とも。
こういうところは、私の大好きな主人のままです。
本当は持っていっちゃいけないんでしょうが、家で作っているアイスコーヒーを持っていったこともすごく喜んでくれて「コーヒー飲みたかったんだよ、ありがとう、旨いなー」と言いながら飲んでくれました。
面会時間はたった15分。
本当に短い。
アッという間でした。
看護師さんが迎えにきて病棟に戻るとき、また「ヤダ」と言うかな、と思ったら以外にもアッサリと戻っていきました。
私の方から「また来るからね!」と声を掛けないと振り向きもしない感じ。
「帰りたい」とずっと思っているわけではなく、瞬間的にそうは思うけれどその気持ちすらもすぐ忘れてしまう。
認知症特有の症状だそうです。
本当に主人は認知症なんだ・・と思うと悲しいですが、会えたのは本当に嬉しかった!
いっぱい泣いちゃったけど、やはり会うと安心します。
面会後に相談員の方といろいろと話しました。
納得できないことを素直に伝えました。
正直、相談員がちょっと頼りないんです。
長くなるので、この話は明日にします。