諦めも肝心 | 夫が前頭側頭型認知症になりました

夫が前頭側頭型認知症になりました

2023年12月に夫が67歳で「前頭側頭型認知症」と診断されました。
現在進行形の介護をブログにしていきます。

もう皆さんご存じだとは思いますが、とある有名な家族会の本によると、介護者の心理ステップは4段階あるそうです。

 

第1ステップ とまどい・否定

第2ステップ 混乱・怒り・拒絶

第3ステップ 割り切り、または諦め

第4ステップ 受容

 

第1ステップを過ぎた家族は、第2ステップと第3ステップを行きつ戻りつしながら第4ステップへと進んでいくとのことが書いてあります。

 

本当にその通りで、私も見事に当てはまっています。

 

診断を受けるまでは第1ステップ。

診断を受けてからは第2ステップ。

その後は第3ステップに進んだのですが、時々第2ステップに戻ってしまいます。

特に昼夜逆転に関しては自分が眠れないこともあって、すぐに第2ステップに戻ってしまうのです。

 

地域包括センターの相談員の方に「多くの方はもっと症状が進んでから受診する方が多いのに、この段階(初期)で病院を受診しようと思ったのはすごいことですよ」と言われたのですが、

やはり常に一緒にいるから違和感を感じた、というのが大きいと思います。

 

主人は仕事をしておらず家にいますし、私はフルリモート。

24時間一緒だからこそ、変化に気が付きました。

 

もし病院を受診せず、「歳のせい」で片づけていたら、「こんなポンコツと一緒にいたくない!」と思ったことでしょう。

既に昨年の4月頃には喧嘩にすらならなかったので、私に対して真剣に向き合う気もないんだ、とショックを受けていました。

あのままだったら、一方的に離婚届を叩きつけてたかもしれませんプンプン

 

病院を受診して前頭側頭型認知症と診断されて、今まで点だった疑惑が全て線で繋がりました。

とても悲しい事実ですが、不可解な行動が病気のせいだと分かって安堵したのも事実です。

 

昨晩も主人は夜中の散歩(徘徊)を繰り返し、入浴もせず、今朝の5時まで寝ませんでした。

9時には起きて、ハンバーガー二個とバナナを食べ、コタツでボーっとしながらかりんとうを食べてます。

 

私は昨日の夜から「お風呂に入って」「歯を磨いて」「ベッドで寝て」と言うのを止めました。

日常のコミュニケーションが普通に取れるので、言えば動くと思って言ってしまっていたのですが、やっぱりダメなんです。

 

もう二度と以前の主人には戻らないのです。

これからもっと症状が進んでいくことでしょう。

 

だから良い意味での諦めが肝心なのです。

 

酷く残酷で、悲しい病気ですね・・・。