もう皆さんご存じだとは思いますが、とある有名な家族会の本によると、介護者の心理ステップは4段階あるそうです。
第1ステップ とまどい・否定
第2ステップ 混乱・怒り・拒絶
第3ステップ 割り切り、または諦め
第4ステップ 受容
第1ステップを過ぎた家族は、第2ステップと第3ステップを行きつ戻りつしながら第4ステップへと進んでいくとのことが書いてあります。
本当にその通りで、私も見事に当てはまっています。
診断を受けるまでは第1ステップ。
診断を受けてからは第2ステップ。
その後は第3ステップに進んだのですが、時々第2ステップに戻ってしまいます。
特に昼夜逆転に関しては自分が眠れないこともあって、すぐに第2ステップに戻ってしまうのです。
地域包括センターの相談員の方に「多くの方はもっと症状が進んでから受診する方が多いのに、この段階(初期)で病院を受診しようと思ったのはすごいことですよ」と言われたのですが、
やはり常に一緒にいるから違和感を感じた、というのが大きいと思います。
主人は仕事をしておらず家にいますし、私はフルリモート。
24時間一緒だからこそ、変化に気が付きました。
もし病院を受診せず、「歳のせい」で片づけていたら、「こんなポンコツと一緒にいたくない!」と思ったことでしょう。
既に昨年の4月頃には喧嘩にすらならなかったので、私に対して真剣に向き合う気もないんだ、とショックを受けていました。
あのままだったら、一方的に離婚届を叩きつけてたかもしれません
病院を受診して前頭側頭型認知症と診断されて、今まで点だった疑惑が全て線で繋がりました。
とても悲しい事実ですが、不可解な行動が病気のせいだと分かって安堵したのも事実です。
昨晩も主人は夜中の散歩(徘徊)を繰り返し、入浴もせず、今朝の5時まで寝ませんでした。
9時には起きて、ハンバーガー二個とバナナを食べ、コタツでボーっとしながらかりんとうを食べてます。
私は昨日の夜から「お風呂に入って」「歯を磨いて」「ベッドで寝て」と言うのを止めました。
日常のコミュニケーションが普通に取れるので、言えば動くと思って言ってしまっていたのですが、やっぱりダメなんです。
もう二度と以前の主人には戻らないのです。
これからもっと症状が進んでいくことでしょう。
だから良い意味での諦めが肝心なのです。
酷く残酷で、悲しい病気ですね・・・。