症状が進む(回顧録16 2023年12月⑥) | 夫が前頭側頭型認知症になりました

夫が前頭側頭型認知症になりました

2023年12月に夫が67歳で「前頭側頭型認知症」と診断されました。
現在進行形の介護をブログにしていきます。

12月中旬くらいから、主人の症状がまた変化してきた。

 

タバコを吸うときにヤニ取り用のパイプを使っており、いつもは定期的に自分で掃除をしているだがいつの間にかしなくなっていたようだった。

何気なく見るとパイプにヤニがヘドロのように詰まり、おそらく吸っているときに口に入っていただろうというレベルだった。

ヤニを飲んでいたようなものなのにこんなことも気が付かなくなってしまったようだ。

 

睡眠障害は相変わらず続いていたが、昼夜逆転がひどくなった。

昼間は起きてもコタツでボーっとテレビを観て過ごし、歯も顔も洗わない。

夜20時頃から動きが活発になり、散歩に出始める。

晩御飯前だろうか入浴前だろうが、夜中だろうかお構いなし。

日に7~10回出かける。

夜中にコンビニでパンを買ってくる。

 

アイスコーヒーを全く作らなくなる。

予備に、と買っておいたペットボトルの甘いミルクコーヒーを日に3~4本飲む。

毎日やたらハンバーガーを食べたがる。

かりんとうを毎日1袋食べる。

食事も過食気味になり、早朝の寝る前にハンバーガーと二個とバナナを食べ、二時間後くらいに起きてまたパンと冷凍の焼きおにぎり二個を食べることもある。

晩御飯も今までの1.5倍食べる。

 

記憶障害も短期記憶、中期記憶の欠如が多くなり、

何度も同じ話をする、一緒に買い物行ったのを忘れて「買い物ある?」と何度も聞く。

 

12月21日、二度目の検査で脳神経外科に行く日だったが、支度になんと4時間を要した。

行かないとゴネることはなかったが、起きない、動かない、支度をしない状態だった。

根気よく、怒らず、何度も何度も何度も声掛けをしてやっと出発。

つい10日前にも来た病院なのに覚えていなかった。

 

認知症特有の症状、特に前頭側頭型認知症の周辺症状が強く出始めている。

過食、常同行動、脱抑制。

今後もこれがもっとひどくなるのか、と思うと、夜眠れないことと相まって気分が落ち込む。

 

その一方で「やるしかないんだ」と腹をくくっている自分もいた。

なぜなら私たちには子供がいない。

且つ、私は一人っ子で頼るきょうだいはいないし、私の母は老健に入所中。

主人は三人姉弟の末っ子だが、兄も姉も同県内に住んでいるとはいえ頻繁に会っているわけではないし、主人の母も認知症で施設に入っている。

 

私がやらねば誰がやる。

 

使える制度は全て使って介護をする。

でも無理はしない。

ダメだと思ったらすぐ施設も考えていく。

 

介護離職も絶対にしない。

私の母は年金がないし、主人も私の扶養に入るまで国民年金に入っていなかったので、もらえている年金は隔月で介護保険料を引いて2万円ちょっと。

全ては私の肩にかかっているのだ。

 

私が倒れるわけにはいかない。