男性更年期?それとも物忘れ?(回顧録5 2023年5月~6月③) | 夫が前頭側頭型認知症になりました

夫が前頭側頭型認知症になりました

2023年12月に夫が67歳で「前頭側頭型認知症」と診断されました。
現在進行形の介護をブログにしていきます。

引っ越しの荷物運びをしているとき、ふと「もしかして男性更年期か」や「もしかして鬱なのか」と思うようになり、本人に体調や気分を聞いが「どこもなんともない」と言う。

「ああ、やる気がないのはいつものことか」とは思ったが、明らかに何かがおかしい。

約束の時間を忘れるなどは今までなかったし、以前は私が怒ると言い返してきて喧嘩になっていたのに、何か言い返すどころか知らん顔をして違う話をしてくるのは変だ。

 

しかしこのときは、この態度は面倒くさがっているだけだと自己完結をして、約束を忘れることの方が重い、物忘れがひどくなっているのか、と思った。

 

試しに「今住んでいる(引っ越し前)の住所は言える?」と聞いてみると「●●区・・・」から先が出てこない。

「じゃあこれから住むところは?」「●●区の・・・●●駅」としか言えない。

「私の誕生日は?」「8月・・・9月?あれ?」となり、もちろん結婚記念日も覚えていない。

もとから住所や電話番号、記念日などを覚えるのは苦手な人であったが、そういえば昨年の私の誕生日のときも「え、今日だったっけ?」と言っていたっけ・・・。

毎年当日の朝は「誕生日おめでとう!」と言ってくれていたのに昨年はなく、私に言われてやっと気が付いたのだった。

「あー、やっぱり物忘れがひどくなっているんだな。歳かな」

そう、加齢による物忘れだと思ってしまった。

 

男性更年期や鬱じゃないみたいだし、体調が悪いわけでもない。

ただの加齢による物忘れ。

それなら仕方ないか・・・くらいに思っていたのだ。

 

ところが引っ越し後に、「単なる物忘れ」だけではない症状が出てきた。