先月、2月9、10日に広島で行われたYAPC::Hiroshima 2024に参加してきました。

 

 

YAPCに関しては、YAPC::Asia時代から数えると、

  • YAPC::Asia:2007以外すべて(9回)
  • YAPC::Japan:2016~2019(4回、コロナ禍前はほぼすべて)

の計13回、取材やMC、ボランティアスタッフとして参加しています。

 

そして、コロナ禍前のYAPC::Nagoya::Tiny 2019以降は、オンラインも含めて参加できていなかったので、5年ぶり14回目の参加となりました。

 
ちなみに今回は、実行委員長のkobakenさんからのお声がけから、櫛井さんコーディネートのパネルディスカッション「平成のエンジニアから令和のエンジニアへの遺言~技術情報を伝達する手段の変遷~」のMCとして登壇させていただきました。
 
今回のパネリストは櫛井さんのほか、naoyaさん、t_wadaさん、yusukebeさんの4名。皆、YAPCのレジェンドの皆さんです。これだけのメンバーが集まるのも、YAPCならではだなぁと、お声がけいただいたときに思いました。
 
それから、自分自身のYAPCのMCも数えてみたところ、2012、2016、2018、2019に続いて5回目。個人的にも好きなイベントで、たくさん関わらせていただいているイベントに、これだけ参加できるのはとても嬉しい限りです。
 
(YAPC::Asia Tokyo 2012)
 
(YAPC::Hokkaido 2016 SAPPORO。雪で福田さんは空港のラウンジからビデオ参加。当時としては珍しかったw)
 
(YAPC::Fukuoka 2017 HAKATA)
 
(YAPC::Tokyo 2019)
 
前置きが長くなりましたが、YAPC::Hiroshima 2024、とても最高でした。イベントの内容そのものについては、gihyo.jpのレポートでアップしましたので、ぜひそちらを合わせてご覧ください。
 
さて、今回のブログでは、YAPC::Hiroshima 2024そのものだけではなくて、個人的にもコロナ禍になって初めての西日本となった広島(というか、箱根の山を越えて静岡より西に行くのは5年ぶり)の様子とか、四方山話について写真を中心にお届けしていきます。
 
■移動手段
前述の通り、コロナ禍になってから初の西日本。そして、今回は広島。どういう交通手段で行こうか悩みつつ、過去、YAPCと言えば北海道の貴重な体験悪夢があったのでw、もし雪が降ったとしても何とか辿り着けそうな陸路、新幹線を選びました。

 

 

帰路についた2月11日の朝に、現地で少し雪がちらついたものの、基本的には快晴でとても気持ちの良い気候に恵まれました。行きの新幹線では雪化粧の富士山がバッチリ見えました。

 

 

さらに帰りは、広島出身の友人の岩瀬さん(元19と書くとご存知の方も多いかもしれません)におすすめされた「せんじ肉」というツマミを楽しみながら、プチ居酒屋新幹線気分で東京へ戻りました。

 

 

■パネルディスカッション
本題のパネルディスカッション。こちらは、パネリストの皆さんがYAPCレジェンドでもあり、イベント登壇実績が豊富な方たちばかりなので、中身そのものにはまったく不安がなく(どちらかというと60分という枠で収められるか、進行的な面での心配のほうが強かったですw)、あとは、どうやったら面白さ、ライブ感が出せるかな、ということで企画を考えていました。
 
基本的に僕がMCをさせていただく場合、時間に合わせてトピックをいくつか用意し、それを事前に軽く共有して、あとはイベント当日の控室ですり合わせる、というケースが多いです。TechLIONでは、そこにパネリストの皆さんの個別発表が加わって、というケースです。
 
今回もそういう感じが多いかなと思いつつ、Discordでのやりとりでyusukebeさんから、当初の予定(パネリストの発表10分、残りディスカッション15分程度)を見て「これ前提覆すの話ですが、各自の話、10分いりますかね??これで言うとどう考えてもパネルディスカッションの比重を大きくした方がいいと思ってて、直前に言うなって話ですがw」という意見が出て。
 
そこで、今回はそもそもで個別セッションはなく、簡単な自己紹介のみであとはテーマに沿ったディスカッションにしましょう、という流れになりました。
 
そこで、テレビっ子の自分としてはぜひやってみたかった、スクリーンにテーマを全部上げて、壇上(会場)で話すテーマを決めて進行する、バラエティ番組スタイルを提案してみました。こういうやつ↓
 
 
Google Slideでこのサンプルを出してみたところ、櫛井さんからも色良いお返事がもらえたので、このスタイルで進行することになりました。
 
 
ちなみに時間を見てもわかるように、イベントの前々日の2月8日の朝にだいたい固めましたw これもまたライブ感(物は言いよう)。
 
結果的にはこの12のテーマになりました。
 
 
追加された3つは、「自己紹介」「確定申告」「コミュニティ」。最初の2つ(自己紹介、確定申告)は本編の午前中に櫛井さんから、3つ目(コミュニティ)は最後に僕が追加しました。
 
なんでかというのを少しだけ話すと、まず、最初の2つは、その前日にパネルディスカッション参加者を含めた、小規模の宴会の場があり、そこで、naoyaさんから「そもそもで発表の場の自己紹介ってどこまで必要なの?」という問題提起がきっかけで。
 
 
お酒の席でもあったのでいろいろと盛り上がったのですが、それはここでは省略するとしてw、パネルディスカッションであれば、どのポジションで話すのか、さえ、壇上と会場で共有できれば、そこまで自己紹介をしっかりしなくてもいいなーと、気付きをもらった気がしました。何なら、それがないほうが、聴講者にとっては初見インパクトやアドリブ感が強まって楽しめるかも、と。
 
もちろん、プレゼンのテーマがプロダクトや個人にフォーカスしたものであれば自己紹介(本人のキャリアや関わってきたコト・モノ)はとても重要だと思います(今回のキーノートの杜甫々さんはまさにそれですね)。
 
まあ、そういう話題、さらには今回のYAPCが確定申告前の時期だったので確定申告という話題が追加されていましたw
 
コミュニティに関しては、本編の最初のセッションそーだいさんの話を聞いて、「そうだ、コミュニティは絶対入れたい。入れなきゃ」と急遽追加させていただき、壇上でも使わせていただきました。
 
パネルそのものは、MCの自分としては、聴講者の1人的に楽しみつつ、今回は4名がとても進行の深い方同士だったので、あまり脱線しすぎず、というか、脱線したときだけ、元の道に戻せるようにだけ心がけて60分、楽しい時間をすごさせていただきました。
 
実際、壇上からXポストする余裕があるぐらいw、リラックスして進行できました。
 

 

改めまして、パネリストの皆さん、ありがとうございました。
 
以下の写真は、Japan Perl Associationの公式写真からいただきました。
 
 
 
■広島ご当地グルメ
久々の地方遠征、そして、広島自体に来るのが8年ぶり(前回訪れたのが、2016年、ズムスタでの広島戦観戦でした。このときは当時のエースナンバー18番同士の対決、マエケンvs杉内の試合でした。結果は0-5で完敗。この年から3年間、広島は強かったなぁ。あ、話が逸れすぎましたw)。
 
そんなことも思い出しつつ、今回はYAPCが目的なので、限られた時間でいろいろと広島グルメを楽しみました。
 
まずは到着してのランチ。こちらも岩瀬さんおすすめのお好み焼き、まる麺 本店のお好み焼き。美味かった!
 

 

その日の夜が、前述の懇親会でした。穴子のしゃぶしゃぶ、最高でした!

 

 

翌日2月10日はYAPC本編。YAPCは運営の皆さんのおかげ(趣味とも言う?)で、朝からしっかりと食も楽しんでイベントに参加できました。今回に限らずで、YAPCはじめIT系イベントの、こういった部分までの作り込み・準備は本当に素晴らしいと思います。

 

朝食はむさしのおむすび。デカくて美味い。

 

 

ランチは3種類あった中から、酔心の国産穴子重 輝を。広島といえば穴子ですね。

 

 

そして、懇親会。このときは実はほとんど食べることがなく、飲み物ばかりいただいていました。その中で、YAPC限定のIPAがあってゲットできました。やった!
 

 

一応、イベント関連はここまでで、あとは懇親会後や帰路につく日の食事から。

 

まずは懇親会後。あまり食べなかった(という自分への言い訳とともに)こともあって、何か食べようと思い、ホテルに戻ってから近くにご当地ラーメンがないかなと調べて見つけたのがこちらのお店。

 

 

広島では醤油豚骨ベースの細麺がご当地ラーメンの1つのようで、ここは繁華街のど真ん中にありながらもこじんまりとしたお店で、とても良い雰囲気、そして、もちろん味も良いラーメン店でした。ネギたっぷりなのでゼロカロリー(違

 

あとは帰路につく日、もう1回ぐらいお好み焼きを食べたいと思って入ったのが、広島駅すぐにある「ひろしまお好み物語 駅前広場」にある「そぞ」というお店。

 

 

 

大根おろしトッピングが特徴で、たしかにこってりとしたソースに、さっぱりとした大根おろしは個人的にはかなりアリだと思いました。今度は家でも試してみよう。

 

ということで、限られた時間ではあったものの、いろいろとグルメを満喫できました。美味しかった!また行きたい。

 
■友人・知人たちとの写真撮影
これは何かと言うと。僕は本日2024年3月31日で、技術評論社暦が丸25年、四半世紀経ったわけなのですが、元々は雑誌編集、そして、Web担当などなど、業務の関係でOSSを中心としたエンジニアやデザイナー、また、コミュニティの多くの皆さんとたくさんお会いしてきました。
 
そして、2020年初頭からの日本でのコロナ禍。これで、それまであたりまえのように、物理的にお会いしやすかったことがあたりまえじゃなくなった、というのを経験し、さらに自分も来年50歳を迎えるということもあって、ライフステージの変化なども含めて、この先リアルで人と会う回数を考えたりして、人と実際にお会いすることをもっと大切にしようと思いました(もちろんこれまでも大切と思っていました!)。
 
で、その一環として、お会いできた人たちとは意識的に写真を撮っていただいて、記録として残しておきたいな、と。YAPC::Hiroshima 2024がその意識を持った最初のイベント、ということで(※ブログなので肩肘張った感じで書いちゃいましたが、実際はこれまでと同じ感じではいるつもりですw)。
 
イベントに出演させていただく機会があればそこでも撮影できますが、懇親会など、よりカジュアルな感じで撮れたらと思い、今回もたくさんの方たちと写真を撮っていただきました。ありがとうございました!

 

今回、初めてお会いできてとても嬉しかったのが、キーノートを担当されたとほほさん。まさにレジェンドでお会いできて、お話までできるとは!
 

 

ツイートの語彙力w

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
これからも他のイベントでお会いした皆さん、ぜひ一緒に写真を!
 
■イベントの余白(次のイベントに向けて)
さて、YAPC::Hiroshima 2024関連の話題はだいたい書いたつもりで、あとは、イベントそのものとこれからのことなどを少し。
 
改めてリアルな場でのイベント、また、その後の懇親会はすごく良いですね。これはもうコロナ禍中に周りの人ともよく話していた「場と場の間の余白」、この素晴らしさに尽きると思います。
 
どういうことかと言うと、オンラインMTGの場合、スタート→エンド、ですぐに終わっちゃうという、清々しさ、効率的という良さがある反面、その前後の時間が本当に少ないと思います。
 
一方、こういうイベントだと、その前後の時間あるいはセッション中の同時間での、別軸の場など、とにかく余白の場、余白の時間がたくさんあって、そういうのはまさにリアルならではの良さだなぁと。自分の場合であれば、今回のYAPCは、知っている方もそれなりに多くて(そして、多くの人が、リアルでは数年ぶりの対面)、だからこそ、その余白の時間がすぐに埋まって、また、そこから昔話や未来の話ができて心地良かったです。
 
で、次のイベントの話題。
 
今回、さくらインターネットさんのブースで法林さんが参加されていたので、お久しぶりの挨拶をしつつ、そろそろTechLIONですかね~、なんていう話題で盛り上がりました。
 
さらに、たしか前夜祭だったと思うのですが、過去、TechLIONにもご登壇いただいたsotarokさんともお久しぶりの挨拶をしつつ、ちょうどこのときに法林さんも一緒になって、法林さんから「P2B Hausにまだ行ったことがないので今度行きますよ」という展開になり。
 
で、そんなこんなで、じゃあ、TechLIONの次に向けたMTGをP2B Hausでやろう!となりました(近いうちに開催決定)。
 
こういう、イベントの余白、というか、イベントの場を利用して、横に展開していったり、話題が広げられるのもまた、リアルイベントの良さだなぁというのを改めて体感したひとときでもありました。
 
■終わりに
以上、YAPC::Hiroshima 2024参加ブログです。
 
やっとkobakenさんの最後のメッセージにもあった、今回のYAPCのタスク「ブログを書くまでがYAPC👍」を完了させることができました。年度内に納まって良かったw
 

 

改めまして、YAPC::Hiroshima 2024実行委員、スタッフ、登壇者、関係者、参加者の皆さま、本当にありがとうございました。とくに運営に関わった方たちの、イベントを最初から最後まで、そして、終わったあとの余韻まで参加者の方たちを楽しませたいという強い気持ちと、その実装力・実現力、本当に素晴らしいですね。

 

これもまたコミュニティの魅力でもあり、強さだと思います。

 

さて、YAPCと言えば。
 
数日前に、早くも次のYAPCの発表が行われていました。なんと2024年内、2回目のYAPCが函館で!運営の皆さんのエネルギーと行動力に敬意と感謝の気持ちを送りつつ、僕もまた行けたらいいなぁと思います。