本日、長谷川恭久(ヤスヒサ)さんが主催されているWeb/インターネットに関するPodcast「Automagic」のミニ版Small Talkに出演させていただいた内容が公開されました。

 

 

Automagicに出演させていただくのはこれで3回目。

 

 

 

前回は2019年4月なので(収録は3月だったかな?)、約2年ぶり。個人的にはつい最近なきもしたのですが、もう2年経ってました。

 

これまで同様、メインのテーマは電子出版、今回はとくにコロナ禍という前提でいろいろお話しました。そこから、コロナ禍におけるイベントやコミュニティ、瞬間的な熱量の話、そして、ちょうど収録直前に日本で盛り上がったClubhouseのことなども。

 

内容はこちらをぜひご視聴ください。

 

 

今回は、話した内容ではなく、出演にいたった経緯と収録で感じたこと、さらに出演後から約1ヵ月経ったことをふまえて感じたコミュニティ・イベントの熱量の話などをまとめてみようと思います。

 

■出演の経緯と収録の感想、音声コミュニケーションの手軽さ

まず、出演のきっかけはこちらのツイートでした。

 

 

ヤスヒサさんが、1月19日にAutomagicの新しいスタイルとしてのSmall Talkを展開されるとツイートしたことにすぐに反応したところ(ログによれば4分後w)、そのあとすぐに採用していただき、収録に至りました。

 

・とりあえずアウトプットしたかったw

このころはまだClubhouseは使っていなかったし、僕の周りでもまだ盛り上がってはいなかったんですが、2021年年明けすぐで、そのころWebSig24/7で、WebSig冬期講習2020-2021などを進めるなど、オンラインでのアウトプット欲が高まっていたのですぐに反応しました。

 

2020年のコロナ禍を振り返ると、本当にイベントそのものへの参加が減り、また、結果としてインプットだけではなく、アウトプットの機会が激減した結果、何かを発したいと思ったのが1つの理由。また、年末にいくつかのオンラインイベントで発表する機会があり、改めて、テキスト(データ)以外の自分の言葉をインターネットの波の上に乗せてみたい、というタイミングがあっての申し込みでした。

 

・音声メディアの手軽さ

そして、2月の収録当日を思い出すと、そのときの感想は「とにかく手軽になった」です。これは、前述のオンラインイベントの経験や申込後に盛り上がったClubhouseとの対比もあってのことなのですが、いわゆるビデオMTGの場合、MTGの設定から開始、終了まで、リッチなコミュニケーションができる一方で、準備はそれなりに必要です。

 

しかし、今回のようなPodcast、また、Clubhouseのような音声コミュニケーションは接続、すぐ会話、終了ができます。そして、このAutomagic Small Talkに関して言うと、あらかじめ20分ぐらいでと双方で意識していたので、とりあえず、確認もせず、そのまま進めました(ので、ご視聴いただくとわかるとおり、ヤスヒサさんのコメントから、そのまま収録入ってますw)。

 

結論としては、それぞれの意見のキャッチボールをしたいということであれば、映像はなくとも音だけがあれば十分で、さらに、スピード重視にしたいということであれば、逆に映像がじゃまになるのかなとも。このあたりはリアルタイムコミュニケーションが持つ熱量と、その熱量の加熱スピードの速さだと思っています。

 

どっちが良い・どっちが悪いというより、この音声コミュニケーション、音声メディアの手軽さを意識できたことは、コロナ禍の1つのポイントと思います。

 

■コロナ禍後の、コミュニティ・イベントの熱量

その後、Clubhouseが出て、さらにいくつかオンラインイベントで発表したことで、自分にとってのインプット・アウトプットのバランスが良い感じにはなりました。

 

 

 

この点で言えば、1月入ってすぐに持っていた、リアルタイムでアウトプットしたい欲、熱量は落ち着いたものの、それプラスアルファの部分も強くなりました。

 

それは、リアルタイムの熱量を保持する、いわゆる保温の部分。

 

これは2020年末ぐらいからも感じていたことです。そのころは、リアルタイムが難しくなった一方で、オンラインイベント・オンラインコミュニティの数が格段に増え、在り方自体もより密に、そして、濃く、洗練されていたと思います。その結果として、ZoomからのYouTube Live、さらに、それをアーカイブ化する動きというのは非常に強くなりました。

 

感覚値でのコメントになりますが、さまざまなIT/OSSコミュニティのイベント、日本の大手IT企業各社のプライベートテックカンファレンスなどなど、2019年と2020年で比較したら、確実に動画アーカイブが増えたと思っています。

 

そうするとどうなるかというと……

 

少なくとも自分にとって、リアルタイムとともにアーカイブ(非同期)への意識が強くなり、結果、コミュニティやイベントに対して、リアルタイムでは参加できなくても、アーカイブからタイムシフトでの参加できる機会が一気に増えたと実感しています。

 

同期から非同期への意識。

 

そうすると次にどうなるかというと、今回のエントリしかりで、自分のアウトプットに対して、リアルタイムが持つ価値に加えてアーカイブすることへの強い意識、もっと言えば、アーカイブをよりリッチに、よりこだわっていきたい気持ちが出てきました。

 

ちなみに、アーカイブへの意識が高まった大きな要因には、そうしたイベントの記録(コンテンツ)の増加だけではなく、Clubhouseによって、コロナ禍で薄れていた瞬間的な熱量の良さを久しぶりにガツンと感じたことも関係していると思っています(少なくとも自分にとっては)。

 

だいぶ前置きが長くなりましたが、これがリアルタイムの体験が持つ熱量、加熱スピードの価値からの、アーカイブ、非同期だからこそ実現できる、コミュニケーション熱量の保温の魅力と思っています。このあたり、実は、年末のWebSig冬期講習で、AOIT本田さんが話されていて、まさにそうなってきたなぁと実感しています。

 

 

そして、このアーカイブがもう1つ良いなぁと思わせることが、最近もう1つありました。こちらです。

 

 

mixi17周年に関するブログと、笠原さんの日記。このタイミングで、笠原さんご自身がmixiの振り返り、気持ちをまとめています。これができるのも、mixiというソーシャルネットワーク、その中にあるアーカイブ、そこから生まれる非同期コミュニケーションがあるからではないかと。

 

そして、mixi日記のようにアーカイブをしっかりするということは、未来に対して、さまざまな記録・記憶を残せます。そして、少なくともソーシャルネットが好きな自分にとっては、ライフログが残っていることで、1年後、2年後、さらにはmixiのように17年後の楽しみが増えることにもなります。

 

 

すごくつらつらと、まとまりなく書いてしまったのですが、今回のPodcastに出演させていただいたことで、コミュティやイベントと自分の関わりと記録・記憶を、テキスト、動画、音声というさまざまなメディアの観点から見つめ直すきっかけになりました。

 

その中で、テキストや画像ではない、音声や動画のアーカイブを再認識できた2020年、ころ中だったのかなとも。使い勝手で言うと、最近は混ているのは1.x倍速での視聴。これ、めっちゃ便利ですね。将来的に、業務であるオーディオブックの展開の仕方にも活用できそう。

 

さて、このままコロナが落ち着いてくれるとして、そのあと、コミュニティやイベント、そして、各種メディア、リアルタイムとアーカイブの関係がどうなるのか。

 

少なくともオンラインで経験したコトは残るわけなので、熱量の加熱、そして、保温、そのあたりが2021年、そして、その先にどうなっていくのか、また、時間が経ったら振り返って、自分としてのアウトプットをしたり、タイミングが合えばまた、ぜひAutomagicに出演させていただいて、ヤスヒサさんとも話してみたいです。

 

そのときにきちんとアウトプットしたり対話できるようにするためにも、今後、自分が関わるコミュニティやイベントに関しては、リアルタイムの盛り上がりだけではなく、というか、それよりも、アーカイブへの意識を高めて取り組んで行きたいと思っています。

 

最後になりましたが、ヤスヒサさん、今回もありがとうございました。そして、Automagic、300回突破、おめでとうございます!これもまたすばらしいアーカイブですね!!!

 

ps

ちなみに、Clubhouseやmixiの自分の中での盛り上がりで、改めてソーシャルグラフとリアルグラフ、インタレストグラフに関することも書きたいと思っているので、遅くとも2021年3月中にはw