昨日、浅草橋のヒューリックホールにて、YAPCとして3年半ぶり、そして、リブート後のYAPC::Japanとしては初となる東京でのYAPC::Japan 2019が開催されました。

 

YAPC::Tokyo 2019

http://yapcjapan.org/2019tokyo/

 

YAPCはYet Another Perl Conferenceの略で、Perlを軸としたITに関わる全ての人のためのカンファレンスです。 Perlだけにとどまらない技術者たちが、好きな技術の話をし交流するカンファレンスで、技術者であれば誰でも楽しめるお祭りです!

 

このブログでも何度か取り上げているように、僕自身、前進のYAPC::Asia Tokyo、そして、リブート後のYAPC::Japanには取材の立場、参加者の立場、登壇者の立場、運営の立場、それぞれで参加させてもらっていて、とくにリブート後は、現JPA理事長の代表理事の小林さん(@nekokak)といろいろとコミュニケーションを取らせていただき、今回を含めた5回のうち、3回はMCでセッションに登壇させていただき、1回は運営チームとして参加しております。小林さんとはもともと執筆者と編集という立ち位置で始まりましたが、今、こういう形にアップデートできているのはすごく嬉しいです :-)

 

さて、前置きが長くなりましたが、今回のYAPC::Tokyo 2019を感想とともに振り返ってみたいと思います。

 

■北海道、大阪、福岡、沖縄のYAPCキーマンたちが勢揃い!

 YAPC座談会~リブート後のYAPCはどうだったのか?そして、新時代のYAPCはどうなる?

 

 

まずは、自分がMCとして参加した「北海道、大阪、福岡、沖縄のYAPCキーマンたちが勢揃い!YAPC座談会~リブート後のYAPCはどうだったのか?そして、新時代のYAPCはどうなる?」。

 

 

タイトルの通り、リブート後のYAPC::Japanで開催された4地域の実行委員長・キーマンである、永谷さん、若林さん、平田さん、上川さんの4名(写真は左からこの順)をパネリストにお迎えして、各地域、これまでのYAPC::Japan、そして、これからのYAPC::Japanについて運営の立場でお話しいただきました。

 

YAPC::Hokkaido 2016 SAPPORO

YAPC::Kansai 2017 OSAKA

YAPC::Fukuoka 2017 HAKATA

YAPC::Okinawa 2018 ONNASON

 

たとえば、リブート後、最初のYAPCの開催場所となった札幌は、参加した方なら忘れられない、試される大地をリアルに体験しました。ちなみに自分がMCを担当したセッションでは、1名が大雪のためフライトがキャンセルされ、北海道入りできず、空港のラウンジからGoogleハングアウトで参加する、という、おそらく後にも先にもないスタイルでのパネルディスカッションになりました(というか、あれはもう経験したくないw)。

 

(撮影:ミクシィDevRelチーム杉田さん)

 

その後の、大阪、博多、恩納村と、それぞれの地域で、実行委員が地域色を出しながら開催されていた中、今回のパネルディスカッションでは、MCとして当時大変だった部分なども引き出したつもりでしたが、4名とも、大変の後ろにある充実感、楽しさをお話くださったのが、すごく印象的で、そして、嬉しかったです。参加者の皆さんに、そのあたりが少しでも伝わっていたらすごく嬉しいなと思います。

 

他にも、たとえば、運営スタッフの集め方として、学生を巻き込むことのメリットであったり、トーク(イベント設計)に関しては、多めの枠を用意しておいたほうが、調整がしやすいなど、まさに舞台裏を経験している方たちの意見を聞くことができました。

 

また、これからのYAPCに対しては、いろいろな場所で開催したい、という声がある中、やはり「美味しいものがある場所」は重要な基準だな、と思いましたw

 

さて、今回のYAPC::Tokyoのテーマは「報恩謝徳」。「恩に感謝し報いる」というコンセプトで、僕たちのパネルディスカッションでも、最後の締めくくりに「恩送り~報恩謝徳」をテーマに上げました。

 

ここでも4者4様の回答をいただいた中、4名とも実行委員長を務め、そこで受けた恩恵(過去の知見であったり、もっと具体的に言えば、スポンサードのような金銭的なサポートだったり)というものに対し、実行委員長という個人の立場だけではなく、運営チームとしての立場、さらにはもっと広く、その地域の立場として感謝の気持ちを表現されているように思いました。その気持ち・恩恵を、次の会場やこれからのコミュニティに還元していきたいという気持ちが伝わってきました。

 

規模は違えども、僕自身もイベントの運営はけっこうな数をこなしているので、開催までの大変さはわかりますが、でも、終わったあとの充実感はつねにあります。

 

今回、パネリストの皆さんが、主観的・客観的なコメントでトークとして広げてくださり、もし次に何か実現したい人がいれば、何らかの形でお手伝いしたいという気持ち、まさに「報恩謝徳」のつながりと大切さを改めて感じることができたパネルディスカッションになったのではないかと思います。

 

改めまして、永谷さん、若林さん、平田さん、上川さん、ありがとうございました!皆さんのトーク力のおかげでとてもとても良い場になりました!

 

ちなみに、YAPC::Japanに関して言うと、札幌と博多ではパネルディスカッションのMCを、大阪では実行委員の1人として参加させていただいたこともあり、1つ1つに思い出があり、ディスカッションを広げる中で、当時の思い出がまた鮮明に思い出すことができました。ただ、恩納村(沖縄)だけは自分が別イベントに登壇することになっていて、参加できなかったのが心残り。次、沖縄で開催されるときは絶対参加したいです!

 

真っ白!29年ぶりの大雪@札幌~YAPC::Hokkaido 2016 SAPPORO番外編

YAPC::Kansai 2017 OSAKAに参加してきました #yapcjapan

テンガロンハットのブラウンも!YAPC::Fukuoka 2017 HAKATAに行ってきた

 

ちょっと余談で。終わったあと、連絡用のSlackチャンネルにて、全5会場の絵文字でいいね!をいただけたのがめっちゃ嬉しかったです。ありがとうございます!

 

 

■報恩謝徳~これまでとこれから

その他、YAPC::Japanの参加した時間帯からの振り返りを写真とともに、あとは全体の感想などをまとめてみます(別のエントリで書きますが、この日はBacklog World 2019と掛け持ちで参加していましたw)。

 

久しぶりの東京開催、そして、場所は、最近IT系イベントでよく使われている浅草橋のヒューリックホールということで、まずは会場に向かうのがとても楽でした。駅からもすぐですし、便利ですね!

 

会場に入るとすぐに展示スペース。天井から釣らされているスポンサーロゴがいい感じ。

 

 

今回もお土産がたくさん。わーい。ちなみに右上の黄色いTシャツは登壇者限定です :-)

 

 

メインホール。

 

 

さて、今回のYAPCは自分のセッション以外できちんと聴講できたのは、最後の松野さん(@tokuhirom)のキーノートのみ。Twitterでもたくさんツイートさせていただきましたが、まさに、今回のテーマである「報恩謝徳」について、ご自身の実体験とともにお話してくださいました。

 

 

とくに「コミュニティ」に対しての発言は共感できることが多かったです。気負いすぎないっていうのは、当事者としても、受け手としても大事な気がする。良い意味での無理させない空気づくり。

 

 

他にも、こんな発言も会ったのでツイートしました。

 

 

これは、IT系イベントに参加している立場、かつ、エンジニアではない立場の自分としても、すごく大事だと思っていて、コードが書けないから貢献できないと思わず、感想を書く、ブログにまとめるっていうことも十分貢献につながるのではないかと思っています。ので、(僕が言うのもなんですがw)YAPCに参加した方はぜひ簡単な感想でも良いのでブログを!鉛筆

 

あと、tokuhiromさんが「Twitterでつぶやくのも良いけど、流れちゃうし、やっぱりブログのほうが良いと思う」っていう発言は響きました。瞬間で終わらせない心得、になりますね。

 

そして、締めくくりはスライドはこちら。本当に素晴らしいキーノートでした!

 

余談ですが、tokuhiromさんとはYAPC::Asia時代、2012年にパネルディスカッションでご一緒していて(他、前述のnekokakさん、そして、miyagawaさん、naoyaさんという豪華顔ぶれ)、当時を思い出したりもしました。懐かしい!w)

 

■クロージング&ベストトーク&懇親会

YAPCといえば、クロージングとベストトークの発表、そして、懇親会ですね。

 

クロージングは実行委員長の小林さん(@kfly8)。個人的に、クロージングのこちらの発言がすごく印象的で、とても素晴らしいと思いました!本当にお疲れ様でした。

 

 

そして、ベストトークは、はてな松木さん(@songmu)でした。受賞時、壇上での涙、感動しました。本当におめでとうございます!!!!!

(時間の関係で聴講できなかったのですが、gihyo.jpでレポートしていただく予定なので楽しみです)

 

そして、いよいよクロージング。次回のYAPC::Japanのこと。

 

 

募集中だそうですw 日本各地での開催が可能とのことなので、我こそは!と思う方は、ぜひ、YAPCの公式Twitterアカウントあるいは関係者へ連絡を!(僕からもおつなぎすることは可能ですので、よかったらぜひ)

 

最後の懇親会。こちらも楽しかったです。関係者の方、はじめましての方、久しぶりにお会いする方、たくさんの方と楽しく話せました。それと、自分が入社以来からお世話になっていて、オンラインではさまざまなところでつながっている細川さんと、(おそらく)リアルで初対面することができました。これまたYAPCのおかげ!ありがとうございます。

 

 

改めまして、参加者の皆さま、運営の皆さま、スピーカーの皆さま、ありがとうございました!そして、スタッフの皆さま、本当にお疲れ様でした。とても素晴らしいイベントでした!!

 

感想としては、自分自身の中で、YAPCもまた、自分にとっては思い出深いイベントで、そこにまた、新しいカタチで参加させてもらえたのはすごく嬉しかったです。今年の自分のテーマでもあるアップデートという観点で、参加させていただけたのではないかと思います。まさに、コミュニティの価値を改めて強く感じました。

 

終わったばかりではありますが、今回のYAPCから、また、次のYAPCにつながり、コミュニティならではの報恩謝徳が続いていくといいな、と思います。

 

 

 

ps

そう言えば、以前、インターネット文化と恩送りについてまとめたなと振り返ってみたら、2015年に書いていました。4年経って、自分自身がこのエントリ通りのようにできているかどうか、今の段階では判断できないですが、少しでも恩送りに繋がっていたらいいなと思います。

 

インターネット文化と恩送り

https://ameblo.jp/tomihisa18/entry-11988572992.html