『ほめる』ことの是非の『非』? | 子どもから学ぶ 自分の生き方

子どもから学ぶ 自分の生き方

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 ② 子育て予定or卒業の人
 ③ 子育てと無関係 だけど 子ども好きな人
に向けて、子どもたちから学んだことを元に、自分志向の生き方や解決に焦点を当てた思考法およびコミュニケーションを紹介しています。

ほめることで起こるステキな心理効果

 ピグマリオン効果

 自己成就予言

 

ほめることで強化される

 自己肯定感

 自尊心

 

ほめることには良さがあります。

 

多少お世辞もあるかなぁ,と思っても

ほめられるとモチベーションは上がるし,悪い気はしません。

 

 

しかし,こんな一面もあります。

お母さんが,幼い娘さんに対して

 

「あなたは,大騒ぎしないで,いつも静かに待っていてくれて偉いわね。」

こう言ってほめ続けたら・・・

娘さんはどう思うでしょうか。

 

 

親と子の間だけではありません,

先生と教え子の間においても

 

「今回のテストもいい点だね!どんな問題でもすぐできてさすがだね。」

 

こう言ってほめ続けたら・・・

この子は,今後どうなるのでしょうか。

 

きっと,想像がつくと思います。

 

これらは,

ほめ言葉

というより,もはや

指示・命令

となっているのです。

 

 

親と子,先生と教え子,上司と部下,先輩と後輩

 

このように,上下関係が際立つ場合でのほめ言葉は

 

「あなたは,そうあるべきだよ。」

 

「あなたは,そうするから(しないから),私は評価しているんだよ。」

 

そんなメッセージを相手に

押しつけることになりやすいです。

 

傷つける言葉,乱暴な言葉ではないのですが,

じわりじわりと,相手の心に重くのしかかり,

負担を与える言葉となってしまいます。

 

 

上下関係が無い場合でも,例えば友だち同士であっても

 

「お前はいつもまじめだよな。オレ尊敬するわ。」

 

「あなたは何があっても私につきあってくれて,ホントに優しくて大好き!」

 

数回程度ならいいのですが....

この言葉をずっと言われ続けると,やはり..

 

自分は,まじめでなければならない・・

自分は,あの子につきあい続けて,優しくなくてはならない・・

 

そうであり続けないといけない・・期待に応えなくてはいけない

そんな呪縛にかかります。

 

 

 

自分は○○でなくてはならない。

 

その理想像と,実際の自分とがかけ離れていったら..

自分を評価してくれた・認めてくれた人の期待に

だんだん応えられなくなってきたら..

 

 

どうなるか..

 

期待に応えられないことを正当化しようとします。

 

できないことの原因を,他に求めます。

 

 

具体的には・・

 

登校をしぶったり仮病をつかう。

嘘をついたり,人の責任にする。

問題行動に走ったり,キレやすくなる。

 

予想がつきますよね。

 

 

ほめる。

それが相手のためではなく

ほめる側の思惑やほめる側の感情のためであると

それは,相手を操作する言葉になります。

 

けっして信頼関係は築けず

とにかく 相手のためには なりません。

 

 

相手の立場に立って

対等な関係として

言葉がけができるといいですね。

 

 

ほめるってのも

けっこう奥が深いですね。

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