カンピロバクター腸炎でした | 娘がやっている栄養療法を父と母もやってみるブログ

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娘が2026年中受予定。娘のチックを治そうと4年前から栄養療法に取り組んでます。

間がかなり空いてしまいましたが、娘が9/6に発熱、下痢した原因はカンピロバクターと判明しました。

前回の記事のその後の様子を、記録するとこんな感じです。

発症したのが9/6(火)で学校に行けたのが9/13(火)だから、復帰にまる1週間かかりました。

といっても9/16(木)まで1日1回は下痢してました。

学校で下痢しないよう給食は食べさせず、午前で早退させたり、可愛そうなことをさせてしまった。

9/16の夜に私が飲んでいる茶麹サプリを飲ませたら9/17は下痢せず、以後は固まった便が出るようになったのは茶麹が効いたのか、はたまた9/10から飲み始めた抗生剤(ホスミシンドライシロップというやつ)が効いたからか。ビオフェルミンも飲ませたけどあまり効いてる感じはしなかったな。


カンピロバクターは主に加熱不足の鶏肉が原因らしいのですが、心当たりがあって、9/4(日)の昼に冷やし中華に入れようと、低温調理で鶏ハムを作ったのがおそらく原因でしょう。または包丁の消毒を忘れたか。消毒したような気もするが記憶が曖昧です。

しかし妻も私もなんともなくて、娘だけなぜ発症したのか謎です。私の不手際が原因なので、本当に娘に申し訳なくて平謝りしました。でも娘はたぶん許してないと思う。

カンピロバクターって調べるとかなり恐ろしい細菌みたいで、まれにギランバレー症候群を発症するらしいです。

発症後3週間、手足の痺れとか、なんともなければギラン・バレー症候群は免れたことになるようなので、今はひとまず安心なのですが、3週間、毎日不安でした。



カンピロバクター腸炎についてネット情報をまとめてみるとこんな感じです。

・非常に少ない菌量(100個)で発症する

・潜伏時間(食べてから症状が出るまでの期間)は1日から7日で、通常2日から3日といわれている。

・カンピロバクター腸炎は細菌性では原因として一番多く、症状は他の腸炎より腹痛が強く、下痢の回数も多い

うちは腹痛はほとんどなく下痢が1日最高で11回と、とにかく多かった

・国産鶏肉の汚染率は80~100%にのぼると報告されている。

・乾燥や大気中の酸素に弱く、通常なら保存中に菌量は少なくなる。一番危険なのが新鮮な鶏肉)。つまり、国産の新鮮鶏肉はまずカンピロバクターがいると考えて間違いない。

新鮮な鶏肉の方がかえって危険っていうのは、アニサキスと鮮魚の関係に似ていますね。

・治療はマクロライド系の抗生剤。他の腸管感染症に投与する抗生剤を使用してはいけない。

・カンピロバクター腸炎は抗生剤をのめばよくなるという簡単な感染症ではない。ギラン・バレー症候群という恐ろしい合併症を考えると絶対におこしてはいけない感染症

娘は9/10に受診して午後から抗生剤を飲み始めたのですが(1日3回を4日分)すぐに下痢の回数が減り、やはり医薬品は凄いなーと思ってしまった。


ギラン・バレー症候群についてもまとめてみます。長いです。

・カンピロバクター腸炎はたまにギランバレー症候群(GBS )とフィッシャー症候群( FS )を発症する。

・ギランバレー症候群はカンピロバクター腸炎後(32%)、マイコプラズマ肺炎後(5%)、ヘモフィルス気管支炎後(3%)、サイトメガロ感染後(3%)と、カンピロバクターがいちばん高い。

・全体では人口10万人当たり年間0.4〜4人の発症率をもつ稀な疾患だが、カンピロバクター腸炎後は1000人に1人ぐらいの確率で発症するのではないかと推測される

・カンピロバクター腸炎後に起こるギラン・バレー症候群では、この細菌に対する抗体が自身の末梢神経を攻撃してしまうことにより発症することが分かっている。

・インフルエンザなどのワクチンによって引き起こされるケースも報告されている。

・新型コロナウィルス感染の後に発症するケースも報告されている。

・ギラン・バレー症候群では、身体の免疫システムが末梢神経の一部を攻撃。この症候群は、痛覚や温度覚や触覚を伝える神経だけでなく、筋肉の運動に関与する神経にも影響を与えることがある。この結果、下肢そして、または上肢に筋力低下や感覚消失を引き起こす可能性がある。


【ギラン・バレー症候群の検査】
・症状などからギラン・バレー症候群が疑われるときは、次のような検査が行われる。

血液検査
末梢神経の異常を引き起こす糖尿病などとの鑑別をする目的で血液検査を行う。また、ギラン・バレー症候群患者の60%の血中には末梢神経の成分を攻撃する抗体が存在するとされているため、この抗体の有無を調べる検査も行う。

画像検査
脳や脊髄などの中枢神経の異常による症状との鑑別をするため、CTやMRIなどによる画像検査を行う。

末梢神経伝導検査
末梢神経の電気的な活動が伝わる速さを測定することで、末梢神経が正常に機能しているか調べることができる検査。ギラン・バレー症候群では、電気的な活動が伝わる速度が遅くなったり、伝わらなくなったりする部位が生じるため、診断の大きな手がかりとなる。

髄液検査
腰に針を刺して髄液を採取し、髄液中の細胞を詳しく調べる検査。ギラン・バレー症候群では髄液中のたんぱくが増加し、細胞数が正常といった変化が生じるため、診断に役立つとされている。また、麻痺などを引き起こす髄膜炎や脳腫瘍では細胞数が増えるのでこれらとの鑑別にも有用。



【ギラン・バレー症候群の治療】

・最も重症のギラン・バレー症候群患者であっても、ほとんどの人は完全に回復する。

・ギラン・バレー症候群に対する治療法はわかっていない。しかし、治療はギラン・バレー症候群の症状を改善し、病期を短縮することはできる。

また、特別な治療をしなくても自然に軽快していくケースが多いとされる。しかし、重症化した場合はできるだけ早い段階で次のような治療が行われる。

血液浄化療法
血液中の有害な物質を取り除いて体内に戻す治療法。ギラン・バレー症候群に対して血液浄化療法を行うと、症状が軽くなり、回復が早くなることが分かっている。頻度や回数は重症度によって異なるが、多くは1日おきに4~5回程度の治療が行われる。

免疫グロブリン大量静注療法
原因となっている免疫反応(抗体)を抑えるため、大量の免疫グロブリン製剤を点滴で投与する治療方法

・症状を改善するための治療
ギラン・バレー症候群はさまざまな症状が引き起こされるため、それぞれの症状を改善するために治療が行われる。具体的には、呼吸困難に対する人工呼吸器装着、嚥下えんげ困難(物が飲み込めない)に対する栄養管理(経管栄養)など。集中治療の際には呼吸、心拍数、血圧の管理をする。患者の呼吸する力が低下する場合は、通常、人工呼吸器を装着し、不整脈、感染、血栓、高血圧や低血圧などの合併症に対する監視をする。

【ギラン・バレー症候群の予防】

・ギラン・バレー症候群を引き起こす細菌・ウイルス感染自体を予防することは困難で、予防法はないのが現状。

重症化すると呼吸筋の麻痺のために命にかかわるケースもあるため、感染症症状が現れて1~3週間ほどで急に脱力症状などが現れた場合はできるだけ早く病院を受診するようにすること。


と、まとめるだけでも恐ろしくなってしまう病気です。

ギラン・バレー症候群になった芸能人といえば、大原麗子さんが有名ですが、調べたら芳根京子さんもなったそうです。


今後は生肉を扱ったら消毒を徹底するのはもちろんですが、娘の腸内環境は私たちみたいに頑丈ではないようなので、腸活もさせないといけないなと思いました。



長尾先生のメルマガに、イベルメクチンがギラン・バレー症候群に効くとの記述がありました。



娘のカンピロバクター腸炎がギラン・バレー症候群につながる可能性はだいぶ薄れましたが、いざとなったら頼ろうかな。


他にもイベルメクチンで緑内障が改善したとか、いろんな効用を聞きますので、もう少し調べてみます。

イベルメクチン
神経疾患に効く
↓ということは・・
チック・トゥレットにも効く?

って結びつけたくなってしまうのは私の悪い癖でしょうか。