お盆には昔から「イギス」の海藻を米のとぎ汁か米ぬか汁と一緒に煮て固めた「いぎす豆腐」を供える習慣が島にはあります。
イギス以外にはエゴノリの海藻でも作る食べ物ですが、こちらではイギスを使います。
この海藻は、磯よりも他の海藻に寄着して育ったりもするのですが、昨今はどことも磯焼けにより海藻そのものが減っていますから、イギスにとれば死活問題となってる状態ですわ。
子供のころは、父に「海水浴に行こう!」と・・連れられる先は、なぜか磯場でした。
磯ものと言う貝類や、このイギスを採りに行ってました。
※写真はネットからお借りしました。
今と異なり、海中には多くのムラサキウニが居て、足裏ブスブス刺さり、帰ってから母に抜いてもらってたんです。
そういう、天童時代を過ごしたおかげで?、島民の八割方くらいは好きでは無いと言われるこのイギスを使った食べ物は、私に取ればソウルフードのようなものでございます。
しかし、毎年お盆前になれば売ってた乾燥イギスもどんどん減ってます。
今回は、なんと淡路島土産のコーナーにあるのを発見!
価格は20gで1000円越えます!!
少ないようですが、これだけあれば私は十分・・・家族は皆嫌いなんです(苦笑)。
作り方は難しくなく、水で戻して・絞って・米のとぎ汁か米ぬかを溶いた水で煮た後に、パレットに移して固めるだけです。
出来上がったものは、短冊に切って、我が家は酢味噌で食べます・・・おぉ~~~っと!
その前に仏壇にお祭りしますわ。
「美味しいか?」と尋ねられたら、癖がある風味が好きです。
豆腐と付きますが、食感は腰の抜けた柔らかな木綿豆腐風味?
表現は難しいです。