アメリカのフォードが語った言葉 | FMのブログ

FMのブログ

昔のカメラNikon FM

アメリカの自動車メーカーフォード

 

フォードといえばムスタングやロードスターを思い浮かべる。

第二次大戦前のロードスターは今も人気が高い自動車。

その自動車ブランドの初代社長が自動車産業で一躍資産家に

なった。実業家の不思議な思想に世の人が驚かされたのも

「寒い時は自分で薪を割れ。二重に温まる」と語った。

 

この説は二重の意味もある。

人が割った薪で暖をとるよりも自分で薪を割れば健康を得られ

るし身体を動かすので健康も得られる。身体を動かすから暖か

くなる意味ではなく寒さに対抗して慣れるというのが本音。

それを語らないで実行した人にしか分からない内容になって

いる。

 

 

言葉の中を読むというのはそこにある。

 

明治・大正の日本の実業家で今も日本の食品メーカーとして

有名な「味の素」初代社長の鈴木三郎助氏の伝記によれば、

少年時代に塾を辞め米殻商で奉公に出ました。そして18歳で

父の酒屋を任され米相場に手を出してしまい破産する。

 

その後、

海草からヨードを抽出する技術を開発し調味料を製造。

調味料製法に携わるようになり、その特許を共有しつつ

調味料の開発に専念した。

彼の思想は「いかなる境遇であっても、努力だけはおおいに

せよ。若いころの努力は買ってでもせよ」

 

自分の父親が建築塗装の職人だった。

職人ってさまざまな人がいる。しかし、人の仕事を技で

奪うという今の職人風情とは異なり、本来の職人とは

他人が用意した仕事をやりこなすのが職人とは言わず、

自分で仕事を作るのも職人の技だと語っていた。

 

人から仕事を分けてもらうのが職人だという世の職人。

昔からの職人は仕事も自分で準備しろ!です。

 

準備ってなんだろう?

建築塗装職人なので住宅や建築物の塗装です。

その塗装を誰から貰うのではなく自分で作れというのだ。

金を出しても良いから仕事を作れ。

自分が信用されていれば、職人でなくても仕事はとれる。

それだからダメなんだと父は良く語っていた。

 

仕事は誰に教えられなくても自分の知識でやりこなすのは

凡人。しかし、仕事は用意できるだろうか。

 

さまざまな修行ややりこなしてきた中で得られるものが

信用であり、信頼もされる。また現場でも友達が増えたり

同業者との出会いもある。そういった環境を何十年も経験

してやっと仕事を覚えられた。後は自分で仕事を取るので

はなく、仕事を作るのです。

 

そこには今まで現場で知り合った友達がいる。

これが職人の世界でもあると・・・