ソウルに訪れるたびに立ち寄るお店があるのですが、それが「ソムナンチプ・クッパプ専門(旧・ソムナン・チュオタン)」。
地下鉄1・3・5号線鍾路3街駅5番出口近くの駅前1等地にある一軒家のお店。そこはソウル屈指の安さを誇るお店です。
客層は高齢者が大半ですが、夜まで絶えず人が訪れます。60年以上の伝統を誇るこの店の基本メニューはただひとつ。ウゴジ・ヘジャンクッ(우거지해장국)のみ。
メニュー名から解釈するならば、ウゴジ(우거지)は野菜の外葉を乾燥させたもの、その酔い覚ましスープとなりますが、実際は乾燥させた白菜や大根の葉、そこに豆腐が入ったシンプルなスープで、味見した限りでは牛骨ベースではないかと思います。
お値段はご飯付きで2,500ウォン。去年あたりはまだ2,000ウォンだったようですが、今は値上げされています。
約3年前に訪れたときにはすでに店主の女性が交代されたのか、少しだけ味が変わったと感じましたが、それでもこの店の味が受け継がれています。
日本だけでなく、値上げが続く昨今。観光客が多い仁寺洞のすぐとなりですが、この界隈にやってくるとソウル最安値の飲食店ばかり。ソウル通の方はすでにご存じでしょうが、ディープなソウルを堪能したい方には踏み入れていただきたいです。
拙著「ソウル25区=東京23区」で鍾路3街駅を例えたとき、東京でいうと飯田橋駅としています。この記事だけでは意味が分かりにくいですが、本にはその周辺のことも書いており、街の事情を東京と比べて頂くきっかけになればと思います。
鍾路3街や楽園洞については
こちらでも解説していますのでご興味ある方はご覧ください。