◆横浜1―3ヤクルト(15日・横浜) やっと勝った。連敗を5で止めたヤクルト・ナインは、白星の重みをかみしめていた。負けか引き分けなら、ナイターの結果を待たずして中日の優勝が決まってしまう。小川監督は「とりあえず中日の試合の前に勝ててホッとしている」と、正直な心境を漏らした。

 投打の柱が意地を見せた。打のヒーローは、今季初の5番に座った宮本だ。初回2死二、三塁から右前適時打。実に8試合ぶりの先制点が、40歳のバットからもたらされた。「先制? 5番は初回からチャンスが回ってくる可能性が高いので集中して入った」。指揮官は「チャンスが回ってきても得点できない状態が続いていた。先制点は大きかった」と、最敬礼した。

 エース石川も踏ん張った。7回を4安打1失点に抑え、9・10阪神戦以来約1か月ぶりの10勝目を挙げた。4年連続9度目の2ケタ勝利は、球団では金田正一(17回)、松岡弘(10度)に次ぐ数字だ。初回いきなり四球と安打で無死一、二塁のピンチを招き、宮本に「しっかりせい」と叱られた。「情けない試合が続いていたので、チームが勝ってよかった。宮本さんの活で目が覚めた」。9月末に患った肺炎から復帰後、3戦目の初勝利。厳しい表情で勝利の味をかみしめた。

 12連戦はまさかの3勝9敗で終えたが、阪神が敗れたため3位以上が確定し、CS出場が決まった。さらに2位確保、神宮でのCS開催も見えてきたナインには活力が戻った。「ずうずうしいかもしれないが、0・001%くらい、マジック1で優勝は決まってないんでね。そこまでは一生懸命やりたい」。宮本がチームの思いを代弁した。